ノエル・ギャラガー悪態つきまくり=絶好調のNYライブが最高にカッコ良かった! ライブ速報

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ノエル・ギャラガー、舞台裏では面白いことを連発しているけど、やっぱりステージに立つと一瞬にしてロックンロール・スター。NYライブが最高にカッコ良かった!!

7月5日NYのビーコン・シアター(キャパ約3000人)で、完全ソールド・アウトのライブを行ったノエル・ギャラガー。実は『チェイシング・イエスタデイ』ツアーでのNY公演はすでに3回目。去年、ガバナーズ・ボール・フェスに出演した時にインタビューしたら、「アメリカでのライブがこれまでで一番で、最高に楽しい」と言っていたけど、観客もそれを受けてか、本当の本当に売り切れでチケットはまったく残っていなかった。もちろん、イギリスに比べたら全然キャパが小さいから、というのはあるのだが。

今回、前回の公演と何が一番違ったかというと、ドラマーがジェレミー・ステイシーからクリス・シャーロックに変わっていたこと。前回観た時は全体的に思いきりグルービーだった印象だけど、今回はテンポも速くて、とにかく演奏が全面的に超タイト。前回のフェスでは、ギターの聴かせどころなどもあったけど、今回はもっと押せ押せな、前に前に転がっていくロックンロール・サウンドで、ちょっと粗いかと思うようなところがあっても、そのまま突き進むような超攻撃モードと言えるライブだったのだ。それがもの凄くカッコ良かった。これが今のモードなのだとしたら、新作の方向はそういう展開なのか?

その攻撃モードを象徴するかのように、この日は曲間の悪態=サービス精神も絶好調!

始まって早々、超貴重なチケットを手にして入った満員の客に、「今日は火曜日だよな。火曜日っつうのは、ギグをするのには最悪の日だな。NYだけじゃなくて世界的に」に始まり→もちろん、「そんなギグをするのに最悪な日なのに来てくれてありがとう」ということだと解釈したが。

「ネットで見たセットリストと同じだと思ってんだろう。そりゃ、俺がセットリストをわざわざ作るからだよ。そんでそういう曲順でやっているのは、わ・ざ・となんだよ。つまり、そうやることが一番と思ってるからで、金を払っただけの価値のあるライブをするというのはそういうことなんだよ!」と。怒られているような気分になりながらも納得(笑)。

客席の中に、「一番若いファン」とカードを掲げている子供を見つけて、「一番若い? マジかよ。いくつなんだ、言ってみろ」と聞き、「11歳!」と答えたら、「おめえ一番若くねーよ。何しろ俺の一番下の子供は4歳だからな」と子供に反発(笑)。「まあ、でもそんなカードわざわざ作ってきたのは誉めてやるよ」とフォロー。

しかしこの後、1曲歌い終わった後に「さっき、下の子は4歳って言ったけど、その部分絶対Youtubeにあげんなよ。かみさんに殺されるから。下の子は4歳じゃなくて、6歳だった」と言ったので大爆笑。しかし、帰って来てウィキペディアで調べたら、4歳でも6歳でもなくて、5歳だった! どっちにしても合ってないよ!(笑)。

さらに、この公演の前日の7月4日はアメリカ独立記念日。花火が5万発上がったので、それについてもコメント。「聞いた話によると、NYって花火を買うのは違法らしいな。あんなちっせーちょろちょろした火が出るおもちゃがダメなのに、マシンガンを買うのは合法なんだよな。アメリカってまったく」と鋭い突っ込みを入れていた。

また、「俺のファンが世界中一緒に来てくれていることは知ってるんだ。だからこの曲は今日世界中から来たファンに捧げる」と言って、<世界の終わりまで君を追いかけた>と始まる曲、“Ballad of the Mighty I”を歌った。

さらに、「この曲はB面の曲だから、願わくば誰も知らないといいんだが」と皮肉たっぷりに紹介したのが、“D'Yer Wanna Be A Spaceman?”だった。

続く“The Mexican”の前に、一番前にいる女の子がメキシコから来たと言ったので、「なんでアメリカに来たの?」とノエルが聞いたら、「ドラッグを持って!」と答えたので会場爆笑。しかしノエルは「その答えには俺はがっかりだ」と言ったが、「この曲はセニョリータに捧げるよ」と、その子に捧げていたのが優しい。

また、“Half the World Away”を歌った後に、「おい、この曲書いてもう20年も経つっつうのに、今の手拍子はなんだよ。11人しか手拍子してなかったじゃないか。次のライブでは、“Radio Ga Ga”くらい大きく拍手するようにって、ソーシャル・メディアで言っておいてくれよ。言い訳なしだよ」とご愛嬌なご立腹(笑)。

“Digsy's Dinner”の後では、観客からドラムのクリスに声援が上がり、「えっ、マジでクリスが好きってか? えっ、ドラム・スティックが欲しいの? ドラムスティック(鶏肉)が欲しいならチャイニーズ・レストランに行ったらいいよ。死んでも食べたくないようなものが出て来るからさ」とジョーク。しかし、クリスはドラム・スティックを投げていた。

と、さんざん悪態をついた後で、「NYの観客はいつもだけどよ、今日もまた最高だったよ。ありがとう!」とお礼。そして“Masterplan”を演奏した。

アンコールの1曲目では、「この曲がすべてを可能にしてくれたんだ」と鳥肌+感涙な紹介で、とうとう“Wonderwall”と思ったところで、すかさずノエルが「もちろん“Little James”のことじゃないぜ!」と突っ込み。ご存知リアムが書いた曲について触れていた。

最後は、割れんばかりの大合唱で、最後“Don't Look Back In Anger”。8時15分に開始し、9時45分終了。あっという間のライブだった。「またすぐに帰って来るからよ!」と大歓声の中ライブは終わった。

ノエルはこの後、なんとライアン・アダムスと一緒にライブを行う日もある。北米ツアーは7月17日までで、その後UKに移動する。

セットリストはノエルが言っていた通り、「わ・ざ・と」NYの前のナッシュビル公演とまったく同じだった。

1. Everybody's on the Run
2. Look All the Doors
3. In the Heat of the Moment
4. Riverman
5. Fade Away (Oasis)
6. The Death of You and Me
7. You Know We Can't Go Back
8. Champagne Supernova (Oasis)
9. Ballad of the Mighty I
10. Talk Tonight (Oasis)
11. D'Yer Wanna Be a Spaceman? (Oasis)
12. The Mexican
13. Half the World Away (Oasis)
14. Listen Up (Oasis)
15. If I had a Gun...
16. Digsy's Dinner (Oasis)
17. The Masterplan (Oasis)

encore
18. Wonderwall (Oasis)
19. AKA...What a Life!
20. Don't Look Back in Anger (Oasis)
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