トランプ大統領が、「テロ対策」として、イスラム教徒が多数派を占めるイラン、イラク、リビア、ソマリア、スーダン、シリア、イエメンの入国ビザの発給を90日間停止。アメリカの永住権を持っていても入国は保証されず、さらにシリア難民の受け入れは無期限で停止。シリア以外の難民も120日間受け入れを停止するという、大統領令を発令した。
リアーナが、これを受けてさっそく大批判。
「最悪!このニュースは酷すぎる!アメリカが私達の目の前で崩壊していく。こんな酷いことするなんてどれだけモラルのないブタなわけ!」
Disgusted! The news is devastating! America is being ruined right before our eyes! What an immoral pig you have to be to implement such BS!!
— Rihanna (@rihanna) 2017年1月29日
Siaは、ACLU(アメリカ自由人権協会)に寄付するように呼びかけ、その領収書をSiaに送るようにとツイートしている。集まった額と同額分、最高で10万ドルまで彼女も寄付すると言っている。
help our queer & immigrant friends. send me your donation receipts for the @aclu & I will match up to $100K https://t.co/P9zVRH0WH0 #RESIST
— sia (@Sia) 2017年1月28日
ACLUはその日のうちにNYで大統領令の差し止めを求める訴えを起こし、連邦裁判所は、トランプの発令を部分的に執行停止と認めた。それを受けて、現在空港で身柄を拘束されている人達が強制送還されないように、ボランティアの弁護士達が手続きを行っている。
アーケイド・ファイアのウィン・バトラーも以下のようにツイート。
「スティーブ・ジョブスの父親はシリア人で、アメリカ人家族の養子になった。これは完璧に気が狂っていて、アメリカの偉大さに反するものだ」
Steve Jobs father was Syrian and he was adopted in to an American family. This is absolute madness and completely against American interest
— win butler (@DJWindows98) 2017年1月29日
グライムスも、CAIR(アメリカ・イスラム関係協議会)への寄付を呼びかけ、集まった額と同額で、上限1万ドルまで自分も寄付すると宣言した。すぐに1万ドル集まったようで、彼女自身が1万ドルを寄付したレシートをツイートしている。
thank you so much to everybody who donated, y'all just matched 10k in donations to CAIR ... it means a lot <3 pic.twitter.com/T6lfhBJVUu
— Grimes (@Grimezsz) 2017年1月29日
グリズリー・ベアのエド・ドロステもインスタグラムに以下のメッセージをアップ。
「本当に、これほどの悲しみと怒りと嫌悪をある人に対して、そしてその人の支持者に対して抱いたことは一度もない。イラクやその他の地域で僕らのために仕事してくれた人達、僕らを守ってくれた人達に対して今日この国が行ったことには、吐き気がする。
必要としている人達、そして何より僕らを助けてくれた人達への扉を閉ざすなんて、本当に心がない悪人にしかできない。恥を知れ。そして、彼を支持した人達も。本当に本当に本当に、僕らの歴史の暗黒だ」
ティーガン&サラも、以下のメッセージをツイート。
「これを読んで、吐き気がしない人っているの?あまりに暴力的で、恐ろしい。これを支援した人達みんな恥を知れ!」
How can you read this and not feel ill. Outraged. Terrified. Shame on anyone who supports this. https://t.co/WCcunH8WAg
— Tegan and Sara (@teganandsara) 2017年1月28日
2月26日には、アカデミー賞授賞式が行われるが、トランプがビザの発行を90日間禁止したため、『The Salesman』という作品でオスカーの外国語映画部門にノミネートされているイラン人の監督アスガー・ファルハディがアメリカに入国できず、授賞式に出席できない。ファルハディは、『別離』(2011年)でオスカーを受賞している監督だ。
これを受けてアカデミー賞を主催する映画芸術科学アカデミーは、以下の声明文を発表している。
「アカデミーは、国や習慣、宗教の違いを超えて映画の素晴らしさを祝福し、すべての映画作家、すべての人達の人権を支援する団体だ。今回の発令で、アスガー・ファルハディ監督と出演者達が授賞式に来られないことは、大問題である」
http://theplaylist.net/report-trumps-muslim-ban-will-keep-asghar-farhadi-attending-oscars-20170128/
全米の空港では、大規模なプロテストが行われた。マイケル・ムーアはJFK空港からその様子を生中継していた。