2020年はアメリカの歴史でも最も重要と言える大統領選挙が行なわれる年だが、そんな年にこれ以上ない最高のバンドが復活ライブを行なうようだ。
当初は公式ではなかったが、週末に公式を示す認証バッジが付いたバンドのInstagramアカウントで、レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンが2020年にコーチェラを始め、アメリカとメキシコの国境線付近の都市にてライブを行なうことを発表している。
ポストされたインスタの投稿によれば、ライブ初日は現地時間2020年3月26日、テキサス州のエルパソで行なわれるようだ!
エルパソというと、すぐに同地の出身バンドであるアット・ザ・ドライヴ・インを思い出すが、正にメキシコと国境線沿いにある街というのみならず、最近ではメキシコ人の移民も多くいることから、それを狙った悲惨な銃乱射事件が起きた場所としても記憶に新しい。
そんな場所から復活ライブを始めるというのも彼ららしい。なお、コーチェラの前に行なうすべての会場は国境線に近い。
この発表は、当初Instagramのアカウントが承認される前にファンサイトが投稿を発見。すぐにバンドが復活するのではないかと大騒ぎになった。現在アカウントは公式なものとして承認されているが、バンドからのコメントをまだ出されていない。
ファンサイトが、ブラッド・ウィルク(Dr)の現在のガールフレンドであるジュリエット・ルイスにコンタクトを取り、「本当よ。今発表されたわ」というコメントをもらったのを始め、ローリングストーン誌は、「バンドに近い筋に」この情報が本当であることを確認。
また「フォーブス」誌は、バンドの長年の関係者であるWayne KamemotoがバンドのInstagramは公式のものだと語っていると掲載。
さらに、「Consequence of Sound」は業界関係者が復活は本当だと語っていると書いている。
現時点でトム・モレロはソロの活動などをいくつもポスト。
ザック・デ・ラ・ロッチャは無言のままだ。
https://twitter.com/ZackdelaRocha
個人的に、バンドがまだコメントを発表していない理由としては、コーチェラのラインナップがまだひとつも発表されておらず、自分らだけ先に発表してしまうことで何か問題が生じてしまうの可能性があるから、と思っているのだが。
レイジは、コーチェラが初めて開催された1999年にも出演しているし、2000年に解散した後、2007年に復活した際もまず同フェスのヘッドライナーとしてライブを行なっている。なので、今回も2011年以来、約9年ぶりとなるライブをコーチェラで行なうのは納得がいく。
今回の復活に関して、一番信憑性のあるコメントはチャックDのツイートだ。
ザック以外のメンバーとDJロード、そしてBリアルと共にプロフェッツ・オブ・レイジとして活動していた彼だが、レイジが復活するのを受け、プロフェッツの活動は終わりだとコメントしている。
「ザック・デ・ラ・ロッチャの場所を暖めておいた」と。
ザックは、レイジが活動休止中もソロ作を発表した他、ラン・ザ・ジュエルズのアルバムにも参加。彼らのライブでは何度か観たが、最後に観た2017年のNYフェス、メドウズでのシャープなパフォーマンスでは、改めてザックがステージに立つために生まれてきたことを再確認した。なので、その才能を無駄にせず、アメリカが彼を、そしてレイジを一番必要とするであろう時に帰って来てくれて本当に嬉しい!!!!!
個人的には、この激動の年に、かつて共和党大会などが行なわれた場所でライブを展開してきた彼らが、この日程以上のライブをしてくれるのではないかと思っているのだけど、続報を待て!!!!!!