アヴリル・ラヴィーンが参加しているウィロウの新MV”G R O W ft. トラヴィス・バーカー”が解禁された。
それで思い出したんだけど、2018年くらいからいつか書きたいと思っていたこと。
ここ数年で出てきた女性アーティストがみんなアヴリルに大きな影響を受けていると語っていること。それも、ビリー・アイリッシュのようなメインストリームのスーパースターから、インディのスーパースター、スネイル・メイルや、サッカー・マミーまで。ビルボード誌も3年前の2018年に特集を組んでいたくらいだ。
“Sk8er Boi”
“Girl Friend”
-ビリー・アイリッシュのアイドルであるのは有名。
-オリヴィア・ロドリゴもアヴリル・ラビーンの影響を受けているとよく言われる。ビルボード誌でオリヴィアが表紙だった時に、アヴリルが、インタビューに答えて、オリヴィアについてコメントしていた。
「オリヴィアみたいな人が、正直な気持ちを表現することは、まだ自分が誰なのかを探している若い女の子たちにとってはすごく重要なことだと思う」と。さらに「彼女が曲の中で、彼女の真実を歌っているのは聴けば分かる。それと彼女のファンがいかに彼女の歌っている言葉の一語一句を掴もうとしているのかを見ていても分かる」
ースネイル・メイルは、「私は本当にアヴリルになりたかった」と語っていた。
https://www.billboard.com/articles/columns/rock/8301763/avril-lavigne-unlikely-inspiration-indie-rock-soccer-mommy-snail-mail
「パラモアを見るまで女子がロックやっていいと知らなかった」とも語り、アヴリルを見て、「自分をすごく重ねたし、彼女のおかげで音楽にハマったと思う。とりわけ彼女を聴いてオルタナティブ・ミュージックを知った」と。「彼女には反抗精神があって、それがすごくクールだと思った。今でも彼女の音楽が好きで、よく聴く」と。
スネイル・メイルは、最近、彼女との別れを描いたカタルシスのある新曲”Valentine”を発表した。
「私のこと消去したいのね、ダーリン・バレンタイン。でも気が変わったらどこで私を見つけられるか分かってるよね」と歌う切なくてキュートでもある曲。
”Pristine”
ーサッカー・マミーは、こう語っている。「アヴリルの最初の2枚のアルバムは全曲ヒット曲でしょ。彼女は、私にとっては、エリオット・スミスとエヴァネッセンスが完璧にブレンドされている。それに90年代なダークなグランジ要素もあって、そこがまた好きなの」。
“Your Dog”
サッカー・マミーが今年発表した曲”rom com 2004”
今重要な女性アーティスト達が、みんなアヴリルに影響されている。彼女のおかげで、子供の頃に、女子でもロックやっていんだ、反抗していんだ、と知ったというのは凄い。現在、ダイバーシティという言葉がよく聞かれるけど、実際メインストリームのカルチャーの中で、自分と重ねられる人が登場することが、いかに子供にとって重要なのかが、この例だけでも十分に分かる。
アヴリル・ラヴィーンは、9月にMTVビデオ・ミュージック・アワーズに出演した際に、「ポップ・パンクに立ち返った」と言われている2年ぶりの新作を10月に出すとインタビューに答えて言っていた。間もなく出るのかな?
10月28日には、トラヴィス・バーカー、マシンガン・ケリーなどとライブストリームをするみたいだ。
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