現在発売中のロッキング・オン1月号では、アヴリル・ラヴィーンの来日ライブレポートを掲載しています。
以下、本記事の冒頭部分より。
文=粉川しの
2022年は、アヴリル・ラヴィーンにとっていくつかの意味で重要な1年だったと言える。ひとつにはもちろん、彼女の最新アルバム『ラヴ・サックス』がリリースされたことだ。『アヴリル・ラヴィーン』以来9年ぶりのビルボードTOP10入りを果たし、豪華コラボレーターの参加も大きな話題を呼んだ同作は、ポップパンクプリンセスとしてのアヴリルの復活を告げる快作だった。
そしてもうひとつの重要なイベントが、デビューアルバム『レット・ゴー』が20周年を迎えたこと。全世界で2000万枚以上のセールスを記録した同作は、未発表曲を加えたアニバーサリー・エディションとしてリイシューされている。つまり、アヴリルにとっての2022年とは復活と原点が交わった年、近年の彼女の再ブレイクの集大成と呼ぶに相応しい1年だったのだ。
アヴリル・ラヴィーンの再ブレイクは、2010年代後半以降のポップパンクのリバイバルによって顕在化し、2020年代以降の2000年代リバイバル、いわゆるY2Kブームによってさらに加速した。そうした時流に上手く乗った現象だったのは間違いないし、幼少期にアヴリルで音楽を原体験したZ世代の台頭もタイミングとして完璧だった。
ビリー・アイリッシュやオリヴィア・ロドリゴといった第一線のポップスターから、ウィローやスネイル・メイル、ヤングブラッドといったオルタナティブロックの新世代まで、彼女にリスペクトを捧げるアーティストは実に層が厚い。メディア側の世代交代が進んだのも大きな要因のひとつだ。(以下、本誌記事へ続く)
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