ダフ屋対策新兵器?!

ダフ屋対策新兵器?!

新兵器ってより電車の車掌さんを彷彿とさせるルックスですが
これがダフ屋防止の新システム、”ペイパーレスチケット”。
トム・ヨークのライブで導入されていました。


私が最初に見たのは、NINのラストライブの時で、このお姉さんが右手に持っているのが
私がチケットをネットで買った時に使ったクレジットカード。機械にぴっと通して
左のスクリーンにこのカードはOKです。チケットは1枚とか、2枚(最高2枚までしか買えません)とか
表示されます。同時に、そのクレジットカードが本当に自分のものなのかを証明する写真付きの身分証明書を提示。
NINの時は、オールスタンディングだったので、OK表示が出た人はそのまま中に入る
本当にペイパーレス。
トム・ヨークの場合は、座席ありだったので
この機械から、ぴよーんと小さいレシートみたいな紙が出て来て
そこに座席番号が書かれている仕組みでした。


2枚チケットを買った場合は、友達だけ遅れて来ることは不可能。
クレジットカードを持っている人と同時に入らなくてはいけません。


NINの時は開場を待つ間、並んでいる時点でこのチェックを開始し、
OKだった人はその場でリストバンドをもらい
開場と同時に全員スムーズに入場。時間もかからず
混乱もなかったです。
トム・ヨークの時も、入り口にこういう人達が5、6人いたので
何の混乱もなかったです。


しかし、私の前に座っていた男の子は高額の値段を払ってチケットを
誰かから買っていた。どうしてそれが可能だったかと言うとどうやら
その人は、2枚のクレジットカードを使って購入したらしい。
もう1枚のほうでは自分と友達が入るという。
3分くらいで売り切れたのにどうしてそんなことできたんだろうか?
と思うのだけど、きっと
友達と手分けしたに違いない。
または、自分の買った2枚のうちの1枚を誰かに売るということも可能だけど、座席式だと
その人が隣に座っるつうのは、お互い嫌ですよね?


そんなわけで、それでもそんな面倒なことをする奴がまだいるので、100%防止はできませんが、
大量に買って大量にさばくということは絶対にできません。
大型の会場でこれが行われるようになるのにはまだまだ問題点など
あると思うけど、
こういうエクスクルーシブで、だからチケットが高騰しやすいものの
場合、本当のファンに法外な値段を払って欲しくないと思うアーティストは
今後ますます導入するはずです。


思い起こせば、こんなマシーンはまだなかったけど
アーケードファイアが行った07年教会5日間ライブも
その先駆けでした。チケットを配布せずに
入り口でチケットを買った人がIDとクレジットカードを提示して
中に入るというシステム。


つまり、それだけダフ屋サイトが儲けすぎているという証拠ですが、
矛盾しているのは、チケットマスターは自分達の会社が
ダフ屋サイトも経営しているということ。本来、このシステムは導入されない方が嬉しいはず。
なので、これは本当にアーティストがお願いした時のみに
使われるのかもしれない。どっちにしろダフ屋サイトで得た利益は
アーティストには入らないわけだし。


あ、マドンナの場合は、ダフ屋サイトとも
契約していて利益はもらえるシステムになっていたのだった……。
まあダフ屋だけが儲けるのはおかしいけど、ダフ屋を公認するのも
どうなのか……。でもCDが売れなくなってコンサートがアーティストの
利益源となるとこうなるしかないのか??うーむ。どうなんでしょうね?


日本にもこういうのすでにありそうですが、ありますか?
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