ピーター・ジャクソン新作取材
2009.10.14 20:52
アメリカの大ベストセラー『ラブリー・ボーン』(アーティストハウス刊)を原作にした
ピーター・ジャクソン期待の新作を取材!と言っても、
現在最後のCG仕上げ中で完成版の作品は残念ながら観られなかった……。
レイプされ殺された14歳の少女がその後の家族の崩壊/再生を天国から見つめている
というこの物語。
数年前話題になった時、そんな辛い話は死んでも読みたくない、と思っていたけど。
仕事なんで仕方なくとうとう読んだら、これが非常に悲痛ではあるのだけど、
その語り口が異様に美しくて、生/死の間をいく逃げ場というかファンタジーのようで
思い切りはまってしまった。殺されたところは物語の始まりで、すべてはその後の世界に
ついて描いたものだから。
ピーター・ジャクソンは、『キング・コング』や『ロード・オブ・ザ・リングス』で有名だが、
『乙女の祈り』を作ったことを思うと、この作品は、恐怖、愛など、
彼の取り組むテーマとしてよりしっくりくる。
予告編では、少女の妹が犯人と疑ったスタンリー・トゥッチ演じる隣人宅に忍び込むシーンが
あまりに怖くて何度観ても、んぐぅううううううと、手に汗握ってしまう。
http://www.lovelybones.com/