ジョニデ+エディ=ラブ
2010.02.24 21:00
いまだチケットが発売されていない『アリス・イン・ワンダーランド』ですが(イライラ)、今日映画のチケットウェブサイトから、「売り切れますよ〜すぐ買いましょう〜」というノー天気なメールが。えっ、とうとう発売になったか?と思ってウェブサイトに行ったけど、まだだった。勢いで劇場に電話したら、「間違いなく3月5日から公開されますので、また1週間くらいしたらチェックしてみてください」とのことだった。ま、いっか。
そんな状況の中、ジョニー・デップが『アリス』のプロモーションを行なっている……が、その最中に、この日曜日に放送されるCBSの”48 HOURS MYSTERY”(事件を扱った番組)という意外な番組に出演するらしく、ジョニデがなぜ?と話題になっている。彼はその中で、”ウエスト・メンフィス・スリー”という事件の再審を訴えたのだそう。
これは、93年にアーカンソー州で起きた大事件で、エディ・ヴェダーも長年サポートしているもの。8歳の男の子が3人殺され、犯人を見付けられないことに焦った警察が、その近辺に住んでいた当時10代の青年3人を逮捕した。首謀者と言われている青年が、当時メタリカなどを聴いていて近所の人達から怖がられていたことが大きな理由だったり、また、裁判ではその青年がノートに書いたピンク・フロイドの歌詞などが、証拠として提出されているのだ。つまり、この人達が本当にやったかどうかという物的証拠は何もないのに、ある意味ロックのせいで、首謀者は死刑、2人は終身刑という判決が下った。それだけではなく”自白”などもあるのだけど、詳しくはこちらを読んでみてください。
http://ja.wikipedia.org/wiki/ウエスト・メンフィス3事件
エディはその首謀者と言われているDamien Echolsと、『パール・ジャム』に収録された”Army Reserve"の歌詞を一緒に書いている。またソロ・ツアーの収益金などを寄付したりしている。今回ジョニデが再審を訴えているのは、死刑執行されるまでに時間がなくなってきたことが予想されるからと、また最近(と言っても2007年なんだが)になってDNAの鑑定による新しい証拠が見付かったと言われているから。裁判さえ行なわれれば、彼らの無実が証明されるかもしれないのだ。
「僕は、彼ら3人が絶対に無実だと信じている。彼らは世間を静めるために濡れ衣を被ったんだ。それなのに、Damien Echolsは、現在薬殺刑で処刑されることになっているのだ」とジョニデは番組内で語ったそう。警察への怒りは当然、彼らの心境を考えると本当にいたたまれない。私ももちろんサポートの寄付をしたことがあるし、Damienの家族とメールのやりとりをしたこともあった。それなのに……最近は忘れていた。ジョニデやエディがこうやって支援し続けることが、いかに大事なのか今改めて痛感した。