『コックサッカー・ブルース』もカンヌで(ちょっとだけ)上映の噂

『コックサッカー・ブルース』もカンヌで(ちょっとだけ)上映の噂

前のブログの続き。今年のカンヌ映画祭で『コックサッカー・ブルース』がとうとう正式に上映されるのかも?との噂が。これまで、ザ・ローリング・ストーンズが「意図していたものと違う」という理由でカメラマンであり監督のロバート・フランクによるこの作品の上映を限られた場所でしかできないように法律的に規制していましたが、今回カンヌでその10分間が観られるかもとのことです。


ストーンズはこれから『メイン・ストリートのならず者』を再々発する予定で、それに合わせて"Stones in Exile"というドキュメンタリーを公開する予定。今回カンヌで上映されるのは、そのドキュメンタリーからの10分と、『コックサッカー』からの10分、"Ladies and Gentleman, The Rolling Stones"からの10分で作った、30分のドキュメンタリー(5月公開予定)のようです。そういえば、マーティン・スコセッシ監督の『ザ・ローリング・ストーンズ シャイン・ア・ライト』の記者会見の時に、その映画に古い映像をなるべく入れないようにしたのは、見始めたらそれだけで1本できてしまうくらいの映像があったから、とミック・ジャガーが言っていましたが、その時に思い付いたのかも?


『コックサッカー』はブートレグでは出回っていますが、巷では、72年にはショッキングだったかもしれない内容も、パリス・ヒルトンのセックスビデオが出回る昨今、もうそれほど衝撃的でもないかもとも言われています。昨年、ロバート・フランクは、『THE AMERICANS』発売から50周年を記念して大回顧展をメトロポリタン美術館で開催しましたが、その時も『コックサッカー』は上映されていました。が、後から知ったので、観逃しました。しかし、MGMTもこれを観て、「ストーンズにはなれない」と思ったのかも。
http://www.youtube.com/watch?v=JmNZTNUrNtc&feature=player_embedded#


これが正式に上映されるということになれば、数年前のU2のように、ストーンズも華々しくカンヌを席巻の予定。


また、新たな噂として、ヴィンセント・ギャロの新作も上映かもと。あの「カンヌ史上最悪」と言われた『ブラウン・バニー』以来の挑戦。
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