さあ!今週Arcade Fireが世界を襲う&ボノも語る

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とうとう今週、今年のアメリカ・ロック・シーンにおいて最も重要なアルバムの1枚、Arcade
Fireの『ザ・サバーブス』が発売されます。アメリカは8月3日。日本盤は11日。4、5日は、マジソン・スクエア・ガーデンでのライブ。そして、シカゴ・ロラパルーザでは8日、大トリ!!!!そして、ご存知のように、5日は、テリー・ギリアムが監督で生中継です。どんなにこの日を待っていたことか。私だってアルバム試聴会でずーーーーっと前に3回聴いただけなのです。日本のみなさんはきっと、フジロックの余韻覚めやらず、次のフェスのことを考えると落ち着かないと思いますが、だからこそぜひ今週はこのアルバムのことをだけを考えてみてください!
http://www.youtube.com/arcadefirevevo#p/u/0/tROh21N1m7M

というわけで、今バンドの中継サイトに言ったら何気にMSGライブの新告知CMがアップされていました。しかも、作ったのは、アーティストのMarcel
Dzama!ベックのジャケットを手がけていたこともある彼だけど、Arcade
Fire、なんだか、好きなアーティストとコラボしまくり?の贅沢さ。

この告知CMは、ウィン・バトラーと弟のウィルが、何気ない会話をしているところに、アニメーションが付けられているというローファイな作品。”人生で二番目に最高の日”と題されていて、なんで二番目なんだ?と思っていると、まず、アルバムの発売と同時に、MSGでライブとは、なんだかすごいでかいリスニング・パーティになっちゃうなあ、ととてものんき調子で語っている。

それで兄が弟に「ヒューストン・ロケッツがニューヨーク・ニックス(バスケ・チーム)に勝った日のこと覚えてる?」と訊く。
弟「もちろん鮮明に覚えてるよ」と答える。それで、
兄「あれが僕の人生で最高の日だった。だからこれが、僕の人生で二番目に最高の日になるんだ」と。

じーん。

たぶんその試合は、MSGであったのでしょう。(*調べました。94年のNBAチャンピョンシップで、ロケッツとニックスが戦って、ロケッツが勝って優勝したようです。ウィン・バトラー14歳の夏。)

中継の開始は、日本時間だと6日(金)の朝11時です。あ、ロック・イン・ジャパンと重なっている……。

NY TIMES日曜版のアート欄も一面。

しかし、一抹の不安が。テリー・ギリアムは、もちろん素晴らしい監督だけど、ライブのしかも生中継?大丈夫なんだろうか?恐らく、メンバーの誰かが、というかウィン・バトラーが『未来世紀ブラジル』が大好きだったとかいうそういう理由で選んだに違いないと思ったら、NY
TIMESの日曜版で「僕のヒーローのひとり」と語っていた。ウィン・バトラー、「僕のヒーロー」が本当にたくさんいる人です。とりあえず、最初に作られたライブ中継の告知は、ギリアムぽかったと言えるので、ああいう映像的な仕掛けがあるのかもしれない。ただ中継するだけじゃつまらない、という発想から生まれた企画だと思うし、誰もやったことのない監督でやろうと思ったのだと思います……とにかく、楽しみです!

NY TIMESではボノがこの作品についてコメントを寄せています。「まるで静かなる嵐のように響くこの作品は、僕らを取り巻く”退屈”に、大きなテーマとアイディアを詰め込んでいるのだ」と。

ウィン・バトラー、髪型は超かっこ良かったのに、新たにヒゲが……どうか中継の日までには剃ってくれますように。このままだと危ないペテン師に見えます。『Dr.パルナサスの鏡』で、見世物小屋を率いることはできそうですが!
中村明美の「ニューヨーク通信」の最新記事
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