トレント・レズナー自宅スタジオから『ソーシャル・ネットワーク』を語る映像

トレント・レズナー自宅スタジオから『ソーシャル・ネットワーク』を語る映像

今週末27日はオスカーです!


そのためプロモーションにかり出されているトレント・レズナー。この自宅スタジオの映像は、もう見たよ、という人も多いかもですが、一応ご紹介。実は私もアップされてすぐに、大体を訳してブログに上げようとしたのですが、なぜか消滅したのです……。それでめげて放置しておきましたが、ロッキング・オンの原稿がようやく終わったので再度チャレンジ。
http://video.nytimes.com/video/2011/02/03/arts/1248069609685/trent-reznor-s-oscar-nominated-score.html


NYタイムスの記者が、トレントのLA自宅スタジオ(割と地味)に行って、『ソーシャル・ネットワーク』のサントラについて語っています。以下要約。


「会話のペースがあまりに早かったから、音楽の出る幕があるのかと、パニックになったことがあった」


「それから、ザッカーバーグのキャラクターにどうやって自分を重ねればいいのかと考えてみて、彼は、自分が周りに属していないと思っていて、だけど、素晴らしいアイディアを持っていて、それを追求するために、その過程で人を酷い目に合わせたりしている人間だ。俺はそのすべてに共感できると思ったんだ。俺にもまったく同じ経験があったからね」


「2時間分くらいの音楽を作って(デヴィッド・フィンチャーに)送ったんだ。その中から映画に使えそうなものがあるか見てもらうためにね。たぶん、3つか4つくらいは使えるじゃないかと思っていたんだ。そしたら彼が、これまでもらった最高の初稿だって言ってくれた」


アティカス・ロス「確か17曲くらい送ったんだけど、15曲は映画に使われた」


「これはNINでやっていたことの延長線上にあると思う。何かオーガニックで不完全なものを表現してみるということ。それで、この300本あるプラグは、一度抜いてしまったらもう何がなんだったか分からなくなる。偶然覚えていない限りはね。つまり何も保存できないという状況下で、音を普通ではない方法で扱ったんだ。だからまるでバイオリンでも弾いているように使ってみたんだよね」


「このスタジオにあるたくさんの機材はもうどこでも作られていない古いビンテージのものばかりなんだ」


「例えばエアコンの音を使ったりもした。それは、意識的には聴こえてこないかもしれないけど、でも何か不気味な感じがする、と思った時は、実はそういう音が使われている時なんだ」


「200人くらいが集まって行われたソニーでの試写があって、自分の前にブラッド・ピットが座っていた。それだけでかなり妙な体験だったんだけど(笑)、それで映画が始まって、”Hand Covers Bruise”を聴いた時に、俺がこれまでのキャリアで感じたその他の最高の瞬間に匹敵するほどの感動で、鳥肌が立ったんだ」


「それでデヴィッドが俺のところに来て、君のスコアのおかげで映画が成立した。でも、こういうタイプの音楽は、賞向きではないから、それは期待しないほうがいい、って言われたんだよね。それで、まさか。そんなこと思いもしなかったよ、マジで、って言ったんだよね」


とは言え、トレントはすでにゴールデン・グローヴは受賞。どうか、オスカーも獲りますように!!!!


LAスタジオには行ってないですが、私がしたトレント・レズナー、インタビューもカット1月号(イーストウッド表紙)に掲載されておりますので、ぜひ!
http://ro69.jp/product/magazine/detail/44851
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