ただいまーーーー（朝４時半です）!!

トム・ヨーク率いるAtoms For PeaceのNYライブから帰って来ました。

これがなんと、ここ数年のトム・ヨーク、レディオヘッド、Atoms For Peace合わせてもダントツのカッコ良いライブでした!!!

元々は、トムとナイジェル・ゴドリッチのDJセットで、でも「ターンテーブル２つにマイク１本」ーー歌も歌うかも、程度だと思っていたんだけど、これが!!!!前代未聞……とでも言いたくなるくらいの内容だったんです。

トム自身がライブの行われた３月14日にローリング・ストーン誌のインタビューで、「当初は、自分達の曲はやらないで、普通にDJだけするつもりだったんだけど、調子に乗っちゃってさ」。

と語っていたのですが、Atoms For Peaceの曲のみならず、ソロの『ジ・イレイザー』の曲も交え、基本的にはナイジェルとふたりだけ再現するというものだったんだけど、でもこれが！再現というよりは、曲として新たな生命を宿して生まれて変わったとでも言いたくなるのと同時に、ライブとしても、観たこともないと思わせるような画期的な内容。トムは、DJもするし、歌うし、ギターも弾くし、踊るしで、つまり、最近の活動をここですべて凝縮しているんだけど、それが、まったく新しい形で生まれてきたみたいな、本当に、斬新かつパワフルな内容だったのです。どのビートも、ギター・サウンドも、トムのボーカルも、そこにある存在意義が増していて、ビートはさらに激しく、感情はさらにダイレクトに突き刺さってくるというものでした。しかも、ライブ部分は約2時間だったんだけど、基本はDJなので、曲と曲の間が途切れることがなくて、そこでも新たな技が見せられるというもの。観ている方はそのビートだけでも、踊り続けられるのに、その上、トムが歌ったり、ギター弾いたりするものだから、贅沢すぎてハイテンション。

というわけで、書きたいことはたくさんあるんですが、最新号のロッキング・オンのコレポンでさらに詳しくレポートさせていただきます。一番印象に残ったのは、このふたりだけのDJという、バンドに比べたら人数も少ないし、目の前にあるのは機械だけだしというある意味制限された形ではあるものの、それにトムが、いかに開放され、自由を得て、そして未来を見たというのが、実感できるようなライブであったということ。本当に凄い瞬間を目撃してしまったと思う超貴重なライブでした。そもそもキャパ700人だし。

その良さが伝わるかちょっと疑問ですが、映像がいくつかアップされています。

"Default"
http://www.youtube.com/watch?v=GRgVHWVd40c

"Black Swan"
http://www.youtube.com/watch?v=wngYyjj6-Z0

”The Eraser"
http://www.youtube.com/watch?v=cfMOq2LqyKw

"Ingenue"
http://www.youtube.com/watch?v=FIA0LSvXP7g


ライブは午前１時から始まり、本編のセットが2時間弱くらいあった後で、ナイジェルとトムは朝４時までDJしました!!!!!!

それで、あまりにタイミング良く日本公演のスケジュールが発表されたようですけど、これを原点にしてのバンドだとすると、本当に凄まじい内容になると思いますので。言わずもがなですが、必見です。

写真はこのサイトにたくさんアップされています。
http://www.brooklynvegan.com/archives/2013/03/atoms_for_peace_6.html

セットリスト
1. Ingenue
2. Black Swan
3. Stuck Together Pieces
4. Dropped
5. The Eraser
6. Amok
7. Before Your Very Eyes...
8. S.A.D.
9. Atoms for Peace
10. Unless
11. Harrowdown Hill
12. Default