Arcade Fireの短編仕立て公式ビデオ”Afterlife”が素晴らしすぎて全身鳥肌&目に涙が溜まる
2013.11.22 10:00
Arcade Fireの最新作『リフレクター』の中でも、ウィン・バトラーの書くメロディの素晴らしさとそのメッセージの切なさがずば抜けて光る曲"Afterlife”の公式ビデオが完成した。このビデオがまた素晴らしい。まず見てください。
短編仕立てになっているこの作品をアメリカのメディアの中には、「そこらにあるほとんどの映画より素晴らしい」と書く媒体もいるほど、それはちょっと誉め過ぎとは言え、この短編が本当に素晴らしい。
何が素晴らしいって、当然ストーリーラインはあるんだけど、音楽そのものを邪魔したりしない静かな作品であり、それでいて、ビデオとしてこの映像独自の解釈がされていること。しかも、最後までどうなるんだろうという展開があって、音楽に寄り添うように平行して歩き続ける物語であるということ。ミュージック・ビデオの鏡のようなビデオだと思います。という外枠はさておき、物語自体も素晴らしい。どんな内容か、説明したいけど、見れば分かるのですぐに見てください。先に言っておきますが、1度目より2度目のほうがぐっと来ますので。
そして“アフターライフ/なんて酷い言葉なんだ”に始まり、“「愛が消えたらどこへ行くの」と君は言う/僕らはどこへ消えるのか?’という歌詞も素晴らしくて、その前の畳み掛けるような疑問の嵐も素晴らしい。すでに日本盤も発売されているので是非買って読んでください。
しかしArcade Fireのビデオって常に、こうやって一応作らなくてはいけないから作ったというものでは絶対にないというところが本当に素晴らしい。それは、彼らの音楽のプロモーションの仕方からライブのやり方から今回私がマイアミでインタビューさせてもらったことにから、すべてに言えることである。そうじゃなかったら何で生きているんだとでも言わんばかりなのだ。
ちなみに、YouTubeミュージックアワードの時に、スパイク・ジョーンズが生で監督した“Afterlife”も公開されています。ファットボーイ・スリムの“Weapon of Choice”や“Praise You”を彷彿とさせるビデオあり、これはこれでまた鳥肌な瞬間があります。
このアルバムについてどのように聴いて欲しいかという質問にウィン・バトラーは「目に涙を溜めながら踊って欲しい」と言っていたのですが、両ビデオにそれが共通します。