Nothing's Carved In Stoneを観ることは、どうしてこんなにも快感なのか

Nothing's Carved In Stoneを観ることは、どうしてこんなにも快感なのか

Zepp Tokyoにて。
半端じゃなくかっこよかった。

ツアーのたびに最高到達点を更新して、どんどん豊かになっていくNothing's Carved In
Stone。彼らのロックは最初から完璧といっていいフォルムを持っていたはずだが、そこに磨きがかかり、色が付け足され、観るたびにどんどんどんどん美しくなっていく。

ナッシングスを観ていると、ロックという運動体をそのまま見ているような気になる。生き物が世代を追って進化していくように、ロックという運動体がぐんぐん進化していく様を、どうだ!と見せつけられているような気分になる。感傷や文学や物語や背景に依るのではなく、ロックという音楽のダイナミズムを、裸で目の前に差し出されるような時間。そんなものが21世紀の日本にあっていいのかとすら思う。

タイトルの問いに答えるなら、ナッシングスを観るということは、ロックの真髄に手を突っ込むみたいな体験なのだ。ロックとは何かという謎に向き合うということなのだ。当然答えはない。だが、そこに向き合うこと自体が、どうしようもなく気持ちいい。
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