このライヴがどれだけ大事で、思いの詰まったものかを言葉の端々に滲ませながらも、今日のtricotはどっしりと落ち着いていた。エモーションはいつものように爆裂しまくっていたけど、そのエモーションに流されることなく、常に3人+サポートドラマー山口美代子の真ん中に、音楽と曲があった。音の鳴りとメロディと歌ですべてを語るような説得力があって、それを聴いているだけで泣けた。
イッキュウがMCでtricotは「すごい速さで遠回りしてきたバンド」だと言っていて、その通りだなと思った。だからtricotは他のどんなバンドにも似ていないロックを、さも自然に鳴らせるのだと思った。
4年半かけて積み上げてきた自信とプライド、そして4年半途切らせなかった前へ進む意志。すべてがZeppのステージに結実していた。
tricotはすごい。本当にすごい。
JAPAN JAM BEACH(バンドとしては5/5に、そして5/3のZAZEN BOYSのステージにもイッキュウが登場してコラボします!)も期待してます!