遅ればせながら昨日観たライヴについて書く(1):シナリオアートのワンマン

遅ればせながら昨日観たライヴについて書く(1):シナリオアートのワンマン

昨夜はリキッドルームのシナリオアートと、新宿MARZのペギーズとを観て、そのあとリキッドルームに戻ってサカナクションの「NIGHT FISHING」を観るという、かなり贅沢な夜を過ごしました。サカナクションのイベントについてはこのブログに書いたので、まだ書いていないシナリオアートとペギーズについて。ちょっと時間経っちゃったけど、何か書かないと落ち着かないというか、どうしても書きたくなるいいライヴだったので、忘れないうちに書いておきます。

というわけでまずはシナリオアート。1stフルアルバム『Happy Umbrella』をリリースしてのワンマンツアーファイナル。まず、リキッドルームのフロアに足を踏み入れた瞬間に驚いた。天井からぶら下がる無数の傘。ステージの後方にも傘。しかもその傘が単なるオブジェじゃなく、照明装置としても機能する。『Happy Umbrella』に引っ掛けての演出だけど、たまたま昨夜は雨だったし、すごく雰囲気出ていた。

そういう演出面もそうだけど、シナリオアートは少しずつ、チームとして広がって、大きくなってきている。それこそハヤシコウスケというひとりの男の中で生まれたコンセプトと楽曲が、アルバムでは初めて(と言っていいと思う)3人の「バンド」のものになり、だから『Happy Umbrella』はそれまでの彼らの作品とは違うエモーションと熱を含むようになった。

そのアルバムを、さらにライヴの形に拡大するとどうなるか。それが昨日観たツアーファイナルだった。光も、音も、メンバーの衣装も、もちろん天井からぶら下がる傘も、お客さんの手拍子や声も、すべてがシナリオアートを形作る重要な要素としてそこにあった。

ドラムのクミコがハイテンションなのはいつものことだけどそれにしても心から楽しそうだったし、コウスケのギターや歌もいつも以上にエモかったし、ベースのヤマピーも躍動していた。なんか、シナリオアートとしての「かたち」が、ついにはっきり見えてきた感じがするな。
公式SNSアカウントをフォローする

人気記事

最新ブログ

フォローする