The fin.とHAPPYを観た

The fin.とHAPPYを観た

下北沢Queにて、ロックイベントGetting Betterの18周年記念全国ツアー初日。
木下理樹、HAPPY、The fin.、asobiusというメンツ。

HAPPYとThe fin.、初めて観た。こいつらはいい! 新しいという高揚と確かな手応えが同時に襲ってくる。なんというかもう、胸いっぱいだ。

こないだThe fin.のことを「時代をするっと変える音」と書いたけど、ちょっと違った。もう変わってるわ。少なくとも彼らと、彼らに心を掴まれているリスナーの中では、とっくに新しい価値観と文脈が動き始めている。予感が確信に変わる感触が、いま僕の耳の中に残っている。

いま「HAPPYとThe fin.」って、さも2バンドが同じ流れの上にいるように書いたけど、それはある意味正しくてある意味間違っている。2000年代以降の洋楽の血が直接流れ込んで生まれているという点ではどちらのバンドもそうだし、世代も同じだし、シンセの音色がキーとなっているところも同じだし、何よりどっちもかっこいいんだけど、それを自分たちの音楽として鳴らすときのアートフォームとしてのありようはまったく違う。ローゼズとスミスくらいに違う。ストリートでフリーフォームなHAPPYと、インドアでデザインコンシャスなThe
fin.。遊びの延長にある自由がほとばしっているHAPPYと、確信犯的な批評眼がちらちらと覗くThe
fin.。どっちがどうというのではなく、そのふたつがあきらかに新しいセンスを共有しながら同時多発的に生まれているという状況がすばらしい。

これからがほんとうに楽しみだあああ!
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