高橋優、「笑う約束」武道館2デイズの2日目を観た

高橋優、「笑う約束」武道館2デイズの2日目を観た

「人生初の武道館2デイズ。昨日から、メモリアルで忘れられない最高の2日間を過ごさせてもらっています」と、感慨深い表情と笑顔で、何度も客席に話しかけていた高橋優。

ライヴ中盤には「今から13年前」というテロップとともに、19歳の彼が札幌の路上で歌っていた頃の写真や、居場所だったグラフィティの描かれた商店前のシャッターが大映しにされ、それを背景に高橋は、アコギ1本で熱唱した。さながら武道館全体が巨大な路上と化すと同時に、彼の歌の原点と、今こうしてたどりついた現在地点が、一瞬で結びついたようなイメージに鳥肌が立つ。そして彼の歌の、一貫して揺るぎない力強さと優しさにも。

「~約束の武道館~」という副題がついていた今日のライヴ。「5年先、10年先も、みんなで一緒にワイワイやれたらいいな。そして明日も、心に笑いがあふれているように、という約束を込めて」という前置きのあとに高らかな気持ちを音にして鳴らした高橋優。大きな武道館が、様々な人たちの声で一つの歌に染め上げられ、終演後も帰路につくあちこちで楽曲を口ずさむ声が、どこからとなく聞こえて、明るくこだましていた。(岸田智)
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