RO69JACK 14/15優勝バンド 21gのリリースパーティを観た!

RO69JACK 14/15優勝バンド 21gのリリースパーティを観た!

RO69JACK 14/15で優勝を勝ち取り、その年のCOUNTDOWN JAPAN 14/15では2日目COSMO STAGEでオープニングを飾った、千葉出身の4人組バンド21gが本八幡THE 3rd STAGEで自主企画ライヴ「21g presents!! ~最初の招待状~」を開催した。

12月9日にリリースしたミニアルバム『一人芝居ハニー』のリリースパーティとなったこの日は、同じく千葉を拠点とする同年代バンド、ヘンショクリュウとNOWEATHERの2組が出演。最後に登場した21gはその独特の耽美な世界観でフロアを魅了した。

紅一点の田中HAIDY(Vo・G)による、情念を感じさせるようなヴォーカルスタイルがまず大きな特徴でもある21g。ステージに立つその女性ヴォーカリストを形容する言葉は、一般的な女性によく当てはまる「かわいい」ではなく「狂気的」、「セクシー」ではなく「妖艶」といった言葉のほうがふさわしい。
そして、その楽曲の世界観もまた異質。たとえるなら、“かもめかもめ”や“赤い靴”のような一見無邪気な童謡に滲み出る、どこか不気味なニュアンスを抽出して、現代的なロックに再構築したような感じ、とでも言おうか。60分にも満たない演奏時間だったが、ずぶずぶとその音世界に引きずり込まれてゆく圧倒的なオリジナリティだった。

すでに自分たちが表現すべきことに自覚的な21gだが、これでまだ結成して1年足らず。ここから果たして彼女らがどんな怪物へと進化していくのか。楽しみでならない。(秦理絵)
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