LINE LIVEの生配信でご覧になった方も多いだろう。セカンドミニアルバム『innocentpia』を携えたツアーの終着地であり、バンド史上初となるワンマン@ぎっちぎちの渋谷WWWである。
強烈な情景喚起力を持つ歌があって、4人の音はそれを支えるというよりも、それぞれ奔放なフレーズを放ちながら表現世界を無限に押し広げてゆく。フロアのオーディエンスは、思い思いに歌声を上げたり掌をかざしたりするのだけど、真剣な表情で歌の世界を捉えようとしている人もたくさん目に付いた。
Haloの歌は、ただ可能性の広がりを伝える歌ではない。いろんな物事の壁にぶつかって、孤独感を抱いて、それでも何かを見出してやろうと戦っている者の歌だ。2時間を越える堂々のワンマン、しかも、後半戦になってさらに熱量を増してゆくところが凄い。
渡井翔汰は、「初ワンマンを通過点と呼ぶ人もいるけど。でも俺にはそうは思えなくて。今日は、俺が23年生きてきた中での終着点です」と語っていた。すべてを刻み付けてやろうとする思いに満ち満ちていた。
『innocentpia』という造語には、すべてを受け入れる場所、という意味が込められているという。まだ若い宇宙だけれども、Halo at 四畳半はもっともっと多くの人を許容する場所になってゆくだろう。(小池宏和)