【速報】米津玄師、誠実な愛をもって貴方に接近するツアーファイナル
2016.12.08 23:58
2016年内に2本目のツアーとなる「はうる」の最終公演@Zepp Tokyo。全国5公演と控えめに思えるかも知れないが、巨大な需要とライブの供給のバランスがまったく折り合っていなかった2年前と比べたら、意味もクオリティもケタ違いの米津ライブがそこにはあった。
戸惑い、迷いながらポップスターとしての自分を受け入れてゆく“LOSER”のMVの中で、彼は独創性溢れるダンスステップを披露し、我々を驚かせた。あれが華やかな表の顔だとすると、その裏側では恐ろしく地道で、抜かりない努力が払われていることが伝わるステージだった。
より広く伝えるための努力が、より正確に伝えるための努力に変化した、と言えば良いだろうか。バンドの音像も、それをかいくぐる米津の歌の感情表現やメッセージ性も、解像度が跳ね上がっている。何というか、誤解しようがないのである。
磨き抜かれた過去曲と、進化を伝える新作曲(『かいじゅうずかん』のために書き下ろされた新曲も素晴らしい)の両方に等しく価値があり、結果的に米津玄師のソングライター・パフォーマーとしての凄さがこれでもか、と伝わってくる。
来年2月のニューシングルリリース告知から、ステージ後半のアッパー曲連打宣言に至るくだりなどは、もうわかったよ、と言いたくなるようなカッコ良さだった。参った。後日公開のライブレポートに詳しく書きます。ぜひチェックを。(小池宏和)