横浜アリーナで4夜連続して行われるライブ「ヨシ子さんへの手紙~悪戯な年の瀬~」。ネタバレ回避で、印象的なことを書きます。
還暦を迎えた2016年のソロ活動で、『ヨシ子さん』『君への手紙』という2作のシングルをリリースしながら、桑田佳祐はノスタルジーを前向きなポップ装置として利用して見せたのだと思っていた。ベテランにしか出来ないことだ。
でも、この年末ライブ初日を観て、そんな甘っちょろいことではないと気付かされたのだ。パフォーマンスが進むうちに、「?」が「!」へと変化する体験。桑田佳祐は、変わる時代との総力戦を繰り広げている。
「初日だからいろいろ試してる」とおどけながらも、なにより新旧の楽曲にモノ言わせる硬派なステージ。しかもそれが、極上のエンターテインメントと化してしまう。凄いものを観た。全公演終了後の公開予定で、ライブレポートを書きます。(小池宏和)