蝶々Pが、シンガーソングライター 一之瀬ユウとしてデビュー。要注目です

蝶々Pが、シンガーソングライター 一之瀬ユウとしてデビュー。要注目です

これまで良質なボーカロイド作品を数多く作り出し、多くのファンに愛されてきた蝶々Pが、一之瀬ユウという名義でシンガーソングライターとしてのデビューを果たしました。一之瀬ユウとしてのデビュー作品『Allone』では、卓越したソングライティングのセンスはもちろん健在で、バンドサウンドにシフトした楽曲たちは、エキセントリックさと柔らかさをあわせ持ち、リアルな音像として胸に響きます。これまで蝶々Pの音楽に触れてこなかった人にも、ぜひ今作で一之瀬ユウというシンガーの魅力に触れてみてほしいと思います。

蝶々Pとしては表現できなかったことのひとつが、彼自身がじっくり歌に取り組む、ということだったと思います。今回のミニアルバムを聴けば、なぜこれまで積極的に歌ってこなかったのかと不思議に思うくらい、シンガーとしての表現力、声の魅力を感じさせてくれます。そう、彼は今回なぜ、自分自身で歌うことを、そして一之瀬ユウというアーティストとして立つことを決意したのか、その真意を探るべく、じっくりとインタビューをしました。

シンガーソングライターであると同時に、自身ですべての楽曲アレンジを手がけるという点で、音楽への取り組み方は蝶々P名義での制作と、それほど変わるわけではないと言っていたのが印象的でした。明確に「別物」として一之瀬ユウが存在するわけではなく、「これからも蝶々Pとしての活動は続けていく」とも名言していて、それぞれの名義のものが、それぞれの音楽に良い意味で干渉し合って、また新たなサウンドが生まれていくことを面白がっているような、そのスタンスがとても現代的で自由で、面白いなと思いました。

この一之瀬ユウのインタビュー記事は、RO69の特集ページに掲載中です。彼が新たな活動をスタートさせた経緯や、デビュー作『Allone』がどのようにして作られたのか、などなど、ぜひ、この機会にご一読を。(杉浦美恵)

【特集】「蝶々P」から「一之瀬ユウ」へ── シンガーソングライターとして歩みだした必然とは?
http://ro69.jp/feat/ichinoseyuu_201702
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