いや、正確には「Mr.Childrenの4人とSUNNY、チャラン・ポ・ランタン小春、Icchie、山本拓夫から成る8人バンド“ヒカリノアトリエ”」としてのツアー（メンバー紹介の時に桜井も「Mr.Childrenから中川敬輔！」とコールしていた）の終盤戦。
名古屋＆三重公演が延期となったため、ツアー最大キャパ＝5000人規模の国際フォーラムはファイナルの舞台とはならなかったのだが、そのアンサンブルは昨年の「虹」ツアーの茨城＆武道館で観たアクトよりも確かに豊潤で、力強くて、温かかった。

昨年の武道館でも見られた、自らの楽曲の生まれた過程をアコギ弾き語りとともに解説するコーナーでのトークショウばりの桜井の語り口が、さらに滑らかになっているのも印象的だった。
満場のオーディエンスと一緒に、かつての自分のソングライティングの謎解きをしていくプロセスを、桜井自身が誰より楽しんでいるようで、観ているだけでワクワクする。

曲作りは夢占いみたいなもの、と桜井は話していた。どんな夢を見るかは自分で決められないのと同じで、メロディが生まれてくるのを待つしかない、そして生まれてきたメロディが歌詞の物語をも左右する、と。
音楽の神秘そのもののようなライブ空間で、その核心に（肩肘張らずに）触れることのできた、珠玉の一夜だった。曲目含め詳細はツアー全公演終了後にレポートします！（高橋智樹）

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Mr.Children／東京国際フォーラム ホール A
http://ro69.jp/live/detail/160587