コールドプレイは勝ち続ける!
2014.06.12 22:10
コールドプレイ@TOKYO DOME CITY HALL
コールドプレイの一夜限りのプレミア・ライヴ。
ライヴ自体はわりと短めだったけど、その内容はめちゃくちゃ濃厚。
新作『ゴースト・ストーリーズ』の静謐な世界に、”クロックス”や”美しき生命”などキラーチューンをうまい具合に織り交ぜていくという絶妙なセットリストだったが、とにかくクリス・マーティンの生き生きとした(生き生きしすぎた?)姿を思う存分に確認できたのが嬉しかった。
3月にグウィネス・パルトロウとの「(彼女いわく)意識的な別離」を公表したばかりで、新作はまさにそれによる喪失感が歌われた曲で埋め尽くされているわけだが、それを完全に自分の糧、いや、この人の場合はガソリン(しかもディーゼル)に変えてしまっているところが感動的。
彼の天然なパーソナリティには、いつだってとてつもない人間力を感じる。
その象徴といえるのが、アンコールでやった、アヴィーチーと組んだシングル“ア・スカイ・フル・オブ・スターズ”だろう。
ロックの面々が嘲笑し、軽蔑するEDMを実に無邪気に取り入れては、完全に自分のものにしてしまったこの曲。
それこそ”クロックス”や”美しき生命”、このあとにやった”フィックス・ユー”といった代表曲と堂々と肩を張る、いや、むしろそれを超えるほどの盛り上がりを見せていたし、まさにこの日のクライマックスだった。
紙ふぶきが舞い、完全にクラブと化した会場の光景も実に壮観だったけど、誰よりも汗だくになりながら踊っていたのはクリス・マーティン本人。
ホントに恐るべし、人間力である。
一夜限りのライヴだったが、明日はMusic Station、明後日はMTVのVMAJに出演。
Mステでは、”ア・スカイ・フル・オブ・スターズ”を民放でかますとのこと。
必見です!(内田亮)