やばい~、まさかこんなスペシャル企画が日本で観れるとは!
と発表時点から盛り上がっていたトニー・ヴィスコンティ(B)&ウッディー・ウッドマンジー(Dr)による再現ライヴがいよいよ今日、ビルボードライヴ東京で開催。
この音を聞いただけで、期待が高まる。
カート・コバーンもカヴァーしたタイトル曲によって、時代を超えて多くのリスナーに愛されるこのアルバム、
しかし発売当時はツアーもなかったため、
ライヴで楽曲が演奏されることは少なかった――という理由から生まれた再現企画。
ウッドマンジーのバンド、ホーリー・ホーリーにヴィスコンティが合流する形で実現。
ヴォーカルは、へヴン17のグレン・グレゴリーや、ミック・ロンソンの娘リサ・ロンソンも参加する。
とはいえ当時はこんな事実もあったそうだ。
ウッドマンジー曰く
「最後にレコーディングしたトラックが“ブラック‥カントリー・ロック”で、
ボウイがマーク・ボランみたいに歌うのを気に入らず、
ミック・ロンソンと俺はライヴであの曲をやりたくなかったんだ」
というわけで、リーズ大学でのギグに、ボウイと別々の車で向かう途中、ふたりはライヴ会場へは行かず、地元のハルに帰ったそう…。
今考えるとむちゃくちゃな話。
ニーチェの超人思想や、神と悪魔の寓話や、
当時、精神病院に入院していたボウイの兄のことや、
いろんなイメージやアイディアが詰め込まれた作品で、
ジャケットも、ラファエロ前派のロゼッティ風のロング・ドレス姿(バイ・セクシュアル宣言に先駆けてのセクシャリティ革命)という王道ものから、
アメリカ盤のカトゥーン風のもの、
そして再発時のモノクロ・バージョンなどいろいろある。
ボウイ流ブルースが満喫できる貴重な楽曲だけに、生演奏で聴けるのはとても楽しみ。
(井上貴子)
ボウイの『世界を売った男』再現ライヴ、間もなく始まる!!
2015.07.06 17:25