現在発売中のロッキング・オン8月号では、アノーニ・アンド・ザ・ジョンソンズのインタビューを掲載!
以下、本インタビューの冒頭部分より。
「今“世界の終わり”にいるように思えるからこそ、それに屈したくない。
それが、まるで最後の真実であるかのように、私の物語の中で語りたくない」
●今作を作るにあたり、「マーヴィン・ゲイの『ホワッツ・ゴーイン・オン』が試金石となった。このアルバムには、50年以上も前にポピュラー音楽で初めて提起された地球や環境への懸念に対して、今現在の感覚で応えた曲がある」と語っていますが、具体的に教えてもらえますか?
「マーヴィン・ゲイは、『ホワッツ・ゴーイン・オン』を1971年に発表したけど、あの作品で、彼はあらゆる問題に関するものの見方を星座のように配置し、青写真を作ったと思う。世界的視点に立ち、戦争、環境問題、人種差別、社会的対立などについて1曲ごとに語り、全体で成立する内容にした。しかも、その非常に複雑かつ社会政治的な対話を、いかにラブソングの構造の中でリアリティを持って交せるのかまで示してくれた。私たちは今、それから半世紀後の世界にいるわけだけど、彼があの作品で語った問題のほぼ全てはさらに窮地に追い込まれた状況にある。だから、このアルバムで、彼の橋渡しとなり、あの時代の意識を私たちも認識しているという叫び声になりたかった。今全てはあの時代よりも極限に達しているから70年代はパラダイスにすら見えるけど、でも彼が当時、ソウルミュージックに踏み込み、“何が本当に起きているのか”をあれだけ強烈で明確なステイトメントで掲げたことは、アメリカ音楽としては、すごく革命的だった。だからこのアルバムでは、彼の明確さや勇気を借りて、“今何が起きているのか”を、それをどう思うのかを、最善を尽くして語ろうとした」
(以下、本誌記事へ続く)
アノーニ・アンド・ザ・ジョンソンズの記事の続きは、現在発売中の『ロッキング・オン』8月号に掲載中です。ご購入はお近くの書店または以下のリンク先より。
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