現在発売中のロッキング・オン12月号では、ポスト・マローンの来日ライブレポートを掲載しています。
以下、本記事の冒頭部分より。
文=つやちゃん
大きくて可愛らしい熊さんのようなポスティが、愛あふれる空気の中で酔っぱらいながら極上の美声を届けるライブ――と書くとふざけているようだが、決して冗談ではない。ポスト・マローンの来日公演は、まさにそのような表現がぴったりの、愛くるしいものだった。帰り道で「マスコットみたいだったね!」という会話が聞こえてきたのだが、まさにその通り。終始お酒を持ってぴょんぴょん踊りながら楽しそうに歌う姿は、観ていると笑みがこぼれてしまう。
かつてサウンドクラウドから現れた若きラッパーだった時代を振り返ると、確実に何かが変わってきている。時が経ち、今ではポスティは父になった。最新作ではデビュー前のルーツに戻りギターを弾くようになった。歌詞や曲調からは、生きることへの肯定も感じられるようになった。
この日は大人数で編成されたバンドを携えてプレイした。世の中や音楽シーンやプライベートや色々なことが変わり、本人も変わり、ファンもそんなポスティをポジティブに見守っている――両者の温かい関係性が感じられ、幸せな気持ちになるライブだった。
フジやサマソニの出演はあったものの、単独では初となる来日公演。会場の有明アリーナは多様な人種の観客であふれており、彼が全世界で愛されている事実を物語っている。バンドの面々が現れると「ポスティ! ポスティ!」という地鳴りのような声援。凄いエネルギーだ。「JAPAN」と書かれたTシャツを着て現れた彼の歌声に対し、割れんばかりの歓声があがる。
実は直前の韓国公演で怪我をしてしまい、この日は痛々しい様子で脚をひきずりながら舞台を歩き回っていた。けれどもパフォーマンスは普段と全く遜色ないし、とにかく全力。さすがプロフェッショナルだ。(以下、本誌記事へ続く)
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