今年も7月26日(金)、27日(土)、28日(日)の3日間開催がアナウンスされ、現在はチケットの2次先行発売が行われているFUJI ROCK FESTIVAL’24。苗場での開催が25回目(通算27回目)を数えるわけだが、4半世紀の歴史をあの場所で紡いできたと思うと感慨深い。
2月には、出演ラインナップの第1弾が発表された。まず、レジェンド級ビッグネームとして目を引くのがクラフトワークだろう。大盛況だった2019年の3Dライブ以来となる日本でのステージであり、記念すべきフジロック初出演である。08年に2枚看板の片割れであるフローリアン(2020年に他界)がグループを離れた後も、クラフトワークはそのオーディオビジュアルライブに洗練を重ねながら精力的にパフォーマンスを繰り広げてきた。現代エレクトロニックポップミュージックの原点にして未だ最高到達点。それが苗場でどのようなスペクタクルを展開してくれるのか、楽しみでならない。
重鎮がいる一方、世界中のフレッシュパワーが大挙して押し寄せるラインナップとなっていることも見過ごせない。その中でも個人的な期待度の高さ込みで最初に挙げたいのが、2021年にロンドンで結成されたザ・ラスト・ディナー・パーティーだ。デビューAL『プレリュード・トゥ・エクスタシー』は極上のソングライティングと独創的な美意識が詰め込まれた傑作になった。
さらに、23年1月に初来日公演を行ったクィアなSSWのガール・イン・レッド、新世代ハードコア勢ではUSのグラミー・ノミネート組であるターンスタイルや、フジ・リベンジ出演となるアイルランドのフォンテインズD.C.らが名を連ねている。4AD契約アーティストであるエリカ・デ・カシエールは、昨年のNewJeans作品でも作曲の手腕を振るった実力派。メルボルン出身のアンジー・マクマホンも含めて、新世代の生み出すムードが楽しみだ。
もちろん、ライド、ルーファス・ウェインライト、フローティング・ポインツといった信頼度抜群のアーティストたちもいる。今後発表される出演者たちにも、引き続き期待しよう。 (小池宏和)
※本記事の内容は2月21日時点の情報となっております。
フジロックフェスティバル '24の記事は、現在発売中の『ロッキング・オン』4月号に掲載中です。ご購入はお近くの書店または以下のリンク先より。
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