最後(!?) の格差バンド
2010.03.12 11:22
深いバリトン・ヴォイスがトレードマークの
ブルックリン発インディ・バンド、
ザ・ナショナルの新譜を聴かせてもらってきたのだが、
これがすごい!
まだトラックリストもなく、
周辺情報もないまま、11曲の楽曲を聴いたのだけど、
これほど良心的なロックが
現代的なアクチュアリーを持っているのは
久しぶりのことではないか?
ヴァンパイア・ウィークエンドも
MGMTも
フォールズ(すごい!)も
素晴らしいアルバムを作ってきたが、
どんどん扉が開いていくのを感じる。
しかも、どのバンドにも必然性がある。
2010年になった途端、
そうした動きが明確な輪郭を持ち始めた。
これはただの日付の問題なわけがなく、
時代ということなんだと思う。
そうした状況で聴いたので、
当然ザ・ナショナルの新譜は、
歌詞など分かるはずもなかったのだけど、
歌詞が非常に素晴らしいバンドでもある。
ニュー・アルバム『ハイ・ヴァイオレット』の発売日は5月26日。
ちなみに、まだ日本公演が一度も実現したことがないバンドだが、
4/8と4/9にマットとアーロンが
プロモーションで来日するという。
写真は前作『ザ・ボクサー』。(古川)