新曲は“Unbelievers”の1曲のみだったけど、バンドが明らかに次のステージに達したことが手に取るようにわかるヴァンパイア・ウィークエンドのライヴ。
今週末出演した多くのバンドが、ライヴハウス／クラブ・サイズのギグをやった中、彼らのショウはアリーナ級。
演奏は完璧だし、ＭＣは最小限だったとはいい、ステージ上のエズラの存在感は常に魅力的だったし、ライティングやＰＡのこだわりも他とは違っていた。
ジョージ・ワシントンが描かれたバックドロップも強烈。

２日目のダーティー・プロジェクターズは、昨年の朝霧公演や単独公演のときに比べて、デイヴ・ロングストレスの孤高の天才っぷりがより一層に浮き彫りになったようなライヴだった。
とことんオリジナルで、とことん巧い。
直線的な表現であることは間違いないとはいえ、やっぱりどこかつかみどころのないその声と旋律にはひたすら圧倒的。

今回のＨＣＷも素晴らしい２日間だった。
写真はDiver City恒例のガンダム。（内田亮）