エルヴィス・コステロを観る

エルヴィス・コステロを観る

今回は「ザ・スピニング・ホイール・ソングブック・ツアー」と題されている通り、ステージ上に曲目の書いてある大きなルーレットのような輪があり、それを客が回して演奏ナンバーを決める、かなりユニークなスタイルのものだ。観る前はどんなものになるか想像しにくいところもあったが、とても楽しいライブだった。
求められるものを歌うという姿勢はポールと同じで
それをコステロらしくひとひねりした構成が面白い。ルーレットで当たらなくても代表曲は結局歌ってくれるのだが、それを予定調和な感じにしたくないのだろう。
ポールにしろコステロにしろ、そして来年に来るストーンズにしろ、長くポップ・ミュージックの最前線に立ち、サバイバルして来たアーティストは、ポップであることの本質を知っている。というか知っているからこそ生き残れたのだ。
次号のロッキング・オン掲載の渋松対談はこのことをテーマに盛り上がっているので、是非チェックしてください。
写真は、そのルーレットをデザインしたバック。隣に座った今井智子さんが持っていたのを撮らせてもらった。
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