素晴らしいライヴだった。
ステージ上のマイケル・アンジェラコスは、まるで駄々っ子のようにも見える。
猫背のまま、落ち着きなくステージ上をあちこちと歩き回り、
時折腕をブルブルと震わせる。
しかし、パッション・ピットの音楽が素晴らしいのは、
そんな彼のキャラクターそのままのダンスアンセム、
そんな彼のためのダンスアンセムになっているからだ。
音の隙間からどうにも溢れ出してしまうイノセンス。
来日直前までは相当精神的に辛かったようだが、
そんな彼の人間性が音に表れているからこそ
パッション・ピットの音楽はあんなにも瑞々しい。
期待以上のライヴだった。外は雨脚が強めに。(古川琢也)