60年代にビートルズ、フー、ローリング・ストーンズらが巻き起こしたロックンロール革命を引き継ぎ、斬新な音楽的アイデアと爆発的なライブパフォーマンスによってそれを進化・発展させ、70年代を「ロック黄金時代」へと導いた偉大なる先駆者だ。
オリジナル・アルバムがいまだにあらゆる国のあらゆる世代に売れ続け、常に再評価され続け、リイシュー・アイテムがリリースされれば新作のように盛り上がり、そして再結成を待ち望む声が後を絶たない。それがレッド・ツェッペリンである。
さて今年はツェッペリン結成50周年だ。
現時点でリリースが決まっているのは76年発表のライブアルバム『永遠の詩 (狂熱のライヴ)』のリイシュー盤と、オフィシャル・フォトブック『Led Zeppelin by Led Zeppelin』だ。
まずライブアルバム『永遠の詩 (狂熱のライヴ)』は、ジミー・ペイジ監修によるリマスタリング盤で、ツェッペリンのリイシュー・シリーズではお約束になっているボーナス音源がなぜか今回はない。
そもそもこのアルバムがリリースされたときには「なぜ76年に73年の音源をリリースするのか?」とか「後からギターや歌がオーバーダブされ過ぎている」とか(映画用の音源だから仕方ないんだけど)何かと批判が飛び交った作品だけにジミー・ペイジが乗り気じゃないからなのか、2007年のリイシュー盤ですでに曲が追加されているからなのか、そのへんのことはよくわからないが、少しさみしい。
ただ、ジミー・ペイジは未発表音源を何らかの形で今年発表すると明かしていたから、そこに集中させるつもりなのかもしれない。
何しろ50周年である。
ジミー・ペイジはかなりのものを出してくるはずだ。
楽しみである。
現在発売中のロッキング・オン最新号、表紙巻頭特集は、ジミー・ペイジがツェッペリンの歴史を振り返って語り尽くしたロング・インタビュー、そして68年のツェッペリン結成直前に語った当時の貴重なインタビュー、全アルバム・ディスコグラフィーと、フルボリュームでお送りする。
サプライズのリリースを待ちながら、じっくりと読み込んでほしい。(編集長 山崎洋一郎)
ロッキング・オン最新号
レッド・ツェッペリン特集記事より