全10曲・35分22秒という収録内容だけ見れば「リンキン・パーク史上最もコンパクトなアルバム」だが、全編ミドル〜スロウテンポなビート感が描き出す風景はかつてないほどのスケール感と透明度と、それゆえに誰もが瞬時に心を重ね合わせることのできる包容力を備えてもいる。先行公開された”ヘヴィー”同様にキアーラを迎え、今作の中で最も静謐なドラムレスの楽曲”ワン・モア・ライト”を表題に掲げたあたりにも、リンキン・パークの「今」の挑戦精神が色濃く滲んでいる。バンドという自らの在り方そのものをも批評しアップデートした、実にシビアな「闘い」のアルバムだ。 (高橋智樹)
かくも眩しく美しい「闘いの歌」
リンキン・パーク『ワン・モア・ライト』
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ALBUM
全10曲・35分22秒という収録内容だけ見れば「リンキン・パーク史上最もコンパクトなアルバム」だが、全編ミドル〜スロウテンポなビート感が描き出す風景はかつてないほどのスケール感と透明度と、それゆえに誰もが瞬時に心を重ね合わせることのできる包容力を備えてもいる。先行公開された”ヘヴィー”同様にキアーラを迎え、今作の中で最も静謐なドラムレスの楽曲”ワン・モア・ライト”を表題に掲げたあたりにも、リンキン・パークの「今」の挑戦精神が色濃く滲んでいる。バンドという自らの在り方そのものをも批評しアップデートした、実にシビアな「闘い」のアルバムだ。 (高橋智樹)