アドレナリンも涙も完全支配

BiSH『THE GUERRiLLA BiSH』

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BiSH THE GUERRiLLA BiSH
幕張メッセイベントホール公演を大成功させるなど、絶好調のBiSH。この勢いは、なぜ生まれているのか? 「楽器を持たないパンクバンド」というコンセプトを鮮やかに具現化している曲、ライブパフォーマンスのシャープな切れ味などのほか、6人のバランスの良さも大きな理由だと、このアルバムを聴いて思った。リスナーの魂の奥底にまで響き得るアイナ・ジ・エンドの歌声を頼もしい切り込み隊長としつつ、凛々しさ、キュートさ、少年性、飄々としたトーン、攻撃性など、幅広いニュアンスを表現し得るメンバーが揃っているBiSHには、あらゆる曲がよく似合う。涙腺に訴えかける美メロを連発する“プロミスザスター”や“My landscape”、ハードコアな咆哮が渦巻く“SHARR”、キュンとする瑞々しさが広がる“JAM”など、今作に収録されている全曲が自然かつ絶妙に表現されているのも、曲に応じた的確な歌声のフォーメーションを構築できるからなのだと思う。ぶっ飛んだプロモーション手法、アクの強いキャラなどもBiSHの魅力だが、今作を聴けば、音楽としての正統派の輝きを体感できるはずだ。(田中大)

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