始まりの季節に捧げる物語

BIGMAMA『What a Beautiful Life』
発売中
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BIGMAMA What a Beautiful Life
アンデルセンの童話『裸の王様』をモチーフに作り上げたコンセプトEP。先行配信された“Best Friend (what will be will be)”で強い絆を歌う始まりから一転、“Nameless Star”では《暗がりで一人/濡れ衣に震えて》と絶望が描かれる。そこから、“天国の花は枯れない 2021remix”で《いつもと同じ景色が今日は違って見えたら/それは君自身が変わった証拠さ》と立ち上がり、《バカな王だと笑われたって/人を信じていたいのです》と高らかに宣誓する“The Naked King 〜美しき我が人生を〜”へ――。笑われて終わってしまう『裸の王様』を、自分と仲間を信じる大切さを見つけるまでの物語として解釈しているのがBIGMAMAらしい。光と闇、両方の側面を彩るドラマチックなバンドアンサンブルとメロディの精度にも心奪われた。“天国の花は枯れない 2021remix”はHYとのコラボアルバム曲のリアレンジだが、ここまでコンセプトにハマるのも運命的。やはり、ストーリーテラーとしてのBIGMAMAの力は稀有だ。らしさを再確認し、彼ら自身の物語の新たな幕開けをも予感させる一枚。(後藤寛子)

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