終わらない確変の季節

クリープハイプ『四季』
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クリープハイプ 四季
昨年6月の“およそさん”以降、新たな曲をリリースするたびに異なるトライアルに挑みつつ最良の成果を叩き出し続けているクリープハイプ。一度目の緊急事態宣言の折に初めてデータのやり取りによって作ったというこの“四季”もまた、素晴らしい出来だ。まず、《熱くて蹴っ飛ばして/寒くなってまた抱きしめたりして/叩かれて干されても また包んで/布団みたいな関係》など、これぞ!というキラーラインがふんだんにちりばめられたリリックはもはや貫禄の域。一方、サウンド面ではバンドの色を無理に刻もうとせずあくまで楽曲のよさをそのまま表現することに腐心したと思しき、肩の力が抜けた歌と演奏になっているのが印象的だ。リモート制作の影響もあるのかもしれないが、それ以上にこの普遍的な楽曲の力が彼らをそうさせたのだろうし、聴き手としてもこれこそが正解なのだと説き伏せられるような、静かな迫力を湛えている。なお、メンバー4人が原付旅をするはずが、尾崎が免許試験に落ちたため4人で自転車を漕ぐハメになっているMVもバンドのホモソーシャルな魅力を完璧に捉えており、必見である。(長瀬昇)

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