ボカロP「石風呂」として活動していた朝日が、自身がボーカル&ギターのコンテンポラリーな生活を経て、女性ボーカル=もっさが自分の曲を歌うバンドとして組んだのがネクライトーキー。なので、「石風呂」時代の楽曲を、ネクライトーキーでセルフカバーするミニアルバム『MEMORIES』が3年前に出た時、「あ、これはやったほうがいい」と思った。本作はその第2弾。このままシリーズ化してほしい。というか、ネクライトーキーのライブでやっている曲も多いので、これはもう「作ったほうがいい」のではなく、「作らねばいかん」作品だ、と思う。
たとえば電気グルーヴは、ライブで過去の曲をやる際に、その時期その時期で新しくリアレンジしていくので、30年前の曲も古くならないし、「今のこの人たちがやるとこうなるのか!」という進化の度合いもわかる。彼らとは音楽性も立ち位置も違うが、それと同じ……と言うと語弊があるな。でも、それに近い喜びがある。元東京カランコロンの日本松ひとみがゲストで参加、もっさとツインボーカルを聴かせる先行配信曲など、8曲を収録。(兵庫慎司)
「作らねばいかん」セルフカバー集
ネクライトーキー『MEMORIES2』
発売中
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MINI ALBUM