そもそもずっと真夜中でいいのに。とはACAねを中心とした特定の形を持たないバンドであり、楽曲やライブごとに様々なクリエイターが参加するプラットフォームのような性質を持っている。そんなずとまよが初めてフィーチャリングアーティストを招いたのが本作だ。Mori Calliopeはアメリカでも人気のバーチャルYouTuber/ラッパー。これまでもオーラル・山中拓也やJP THE WAVY等とコラボすることで刺激的な化学反応を生み出していたわけで、要するに多様なアーティストと交わることで表現を拡張してきた同士のガチンコ勝負となる。
ヘヴィなギターリフが轟き、ACAねがいつになく挑発的な言葉を吐き出していく。2番が終わり、ギターソロが唸りを上げたあと、Mori Calliopeの歯切れのいい高速ラップが挟み込まれる。再びゴングを鳴らすかのようなACAねのハイトーンボイスによる《キラキラ》という宣言を経て、背徳感溢れるハミングのようなパートに突入した時の高い快楽性。4分強にジェットコースターのような展開が詰まっており、両者の実験者としての資質が爆発している。(小松香里)
(『ROCKIN'ON JAPAN』3月号より)
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ずっと真夜中でいいのに。『綺羅キラー (feat. Mori Calliope)』
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