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ジャージークラブ等のトレンドビートに乗せた軽快なラップがTikTokでバイラルし、ヒップホップフェス「POP YOURS」企画の一環で新人を集めて作られた“Makuhari”がヒットし、さらにAwichらとの“Bad Bitch 美学”への参加でこぶしをきかせた歌唱が喝采を浴びるなど、目下各所で引っ張りだこのLANA初のEPがリリース。《うちら“Party Girl”》と歌う通り、ギャルとしてのマインドがバネある伸びやかなリズムとなって楽曲の筋肉をしなやかにほぐし、軽やかな跳躍力を生み出していく。日本流ギャルのルーツであるLAギャルの晴れやかな海岸風景と多幸感に満ちたダンスは、LANAにとっては湘南の海と「うちら」とのダンスに置き換えられ、ハスキーな声は掠れながらも全力で仲間と遊ぶ疾走感を表現する。このわちゃわちゃ感は狙って作れるものではなく、日々本当にあくせく遊び働いているからこそのリアリティ。リリックと歌とラップと身体が地続きになっている、その稀有な刹那性のなんと尊いことか。(つやちゃん)(『ROCKIN'ON JAPAN』2023年11月号より抜粋)
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