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冒頭の“Street Princess”から巧みなライミングとハスキーだが瑞々しさが宿る天性の声の魅力が詰まった歌でもって自らのスピリットとライフスタイルを開陳。ZOT on the WAVEのロック感のあるトラックに乗せて《お金で買えるものじゃ足りない/星より輝くものください》とポップスターの等身大の願いを吐露し、《燃え尽きないgood shit/Studioで書く詩/10年後も変わらず持っている確信》と宣言する“No.5”。若くして富も名声も手に入れた同志であるWatsonとの“Still Young More Rich”、荒んだ生活を送っていた頃、兄・LEXに勧められて初めて作った楽曲“HATE ME”、LEXとLANAのボーカリストとしての才が抜群のケミストリーを生む“ティファニーで朝食を”――。迸るラッパー/シンガー/コンポーザーとしての才気と二十歳のリアルライフ、止まる気も戻る気もなく、夢に向かってマイクを強く握るソウルがそのまま詰まったリリック。時代がLANAを欲する理由がこれでもかと詰まったファーストアルバムだ。(小松香里)(『ROCKIN'ON JAPAN』2025年1月号より)
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