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11月10日に結成6周年を迎えたリュックと添い寝ごはんから届けられる新曲は「あたたか」で「穏やか」な彼らのイメージをいい意味で裏切る、疾走感溢れるロックチューン。再生してまず、倍速再生になっていないか確認してしまったくらい、ドラムのビートは細かく刻まれ、切れ味抜群のギターサウンドが前へ前へと推進力をもって、最初から最後まで決して止まることなく駆け抜ける。Cメロのキメのリズムも、ギターリフからのサビ入りも、間奏のギターソロも――ライブではこうやって手をあげたいなとか、ここのリズムに合わせて頭を振りたいなとか、そういう言わば「聴きどころ」ポイントがずっと続くわけで、この気持ち良さを何度もおかわりしたくなるのは必然だろう。松本ユウ(Vo・G)の歌唱はこれまで以上に熱を帯び、ワイルドさすら感じさせるが、「すべてを僕に任せて」なんて無責任なことは言わない。《泣きたい夜は僕に任せ/笑いは君のままで》――あたたかくて、もどかしい、リュクソらしさは健在だ。(竹内ほのか)(『ROCKIN'ON JAPAN』2024年1月号より抜粋)
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