2種類のベストアルバムを挟んでリリースされる、シングルもフィーチャリングゲストもなしの、メンバー5人で作った8thアルバム。1曲ごとに意表をつく、新しいリップが展開される。クラブ映えするであろうBPM速めのハウス“The Beat Goes On”、もろ「今」のヒップホップトラックで攻める“TOKYO STOMP”、プロレスの入場曲を思わせる'80s風ナンバー“Clap Your Hands”、SUさんがブルースハープまで吹いたまったりとしたレゲエ“○×△□”、FUMIYAに第一子が誕生したこともあり生まれた“BABY”など、いちいち何が飛び出してくるかわからない、やたら自由で、何でもありなアルバムだ。リリックのテーマも様々で、メンバー5人それぞれの色がメインで出ている曲も、それぞれが好きにしたような自由な形。打ち込みメインで、新しいトラックのアプローチを軽快なフットワークで試した、スピード感ある風通しの良い作品。遊び心に溢れているが、そこはリップスライム。指先までしっかり手入れが行き届いているかのように、音色が緻密でやっぱり革新的。おもしろいし、楽しい。(小松香里)