『アクセラレイト』以来、3年ぶり15作目となる新作。前作でも復活の兆しを見せていたが、今回は完全復活と言っていいだろう。ロック・チューンも、ミドル・テンポのナンバーも、バラードもR.E.M.によるR.E.M.になっている。パティ・スミスやエディ・ヴェダーをはじめ多くのゲスト陣も話題だが、ビル・ベリー脱退後、苦難の道を歩んできた彼らが考え抜いた末に制作に取り組んだバンド自体の成果に他ならないと思う。アルバムの後半に入ってもテンションは一切落ちることなく、アルバムの最後を飾るスポークンワード“ブルー”を聴き終えて、1曲目の“ディスカヴァラー”のリフレインが始まった瞬間、「アルバム」ならではの感慨が広がる。結成から30年を越え、打算なしにロックを愛してきた人の作品だと思う。(古川琢也)
レディへと同時期は偶然か
R.E.M.『コラプス・イントゥ・ナウ』
2011年03月09日発売
2011年03月09日発売
ALBUM
『アクセラレイト』以来、3年ぶり15作目となる新作。前作でも復活の兆しを見せていたが、今回は完全復活と言っていいだろう。ロック・チューンも、ミドル・テンポのナンバーも、バラードもR.E.M.によるR.E.M.になっている。パティ・スミスやエディ・ヴェダーをはじめ多くのゲスト陣も話題だが、ビル・ベリー脱退後、苦難の道を歩んできた彼らが考え抜いた末に制作に取り組んだバンド自体の成果に他ならないと思う。アルバムの後半に入ってもテンションは一切落ちることなく、アルバムの最後を飾るスポークンワード“ブルー”を聴き終えて、1曲目の“ディスカヴァラー”のリフレインが始まった瞬間、「アルバム」ならではの感慨が広がる。結成から30年を越え、打算なしにロックを愛してきた人の作品だと思う。(古川琢也)