昨年のROCK IN JAPANでのプレイを最後に脱退したイマイアキノブに替わり、新ギタリストとしてフジイケンジ加入。フジイは、マイラバにいたことで知られるが、その前は新宿ロフトが拠点だったTHE BARRETTの一員で、マイラバ後はグレイプバインの田中らとユニットを組んだり、PUFFYのツアー・サポートやCM制作などもしてきた。ザ・グルーヴァーズの藤井一彦が「俺より稼いでる」と冗談の種にしている実弟だ。いわば酸いも甘いも知っているギタリストだけに、硬派なThe Birthdayとの相性が気になるところだが、根っこは一緒。杞憂は不要だった。リード・トラック“なぜか今日は”は単語の羅列とスピード感のあるイントロが、TMGEを髣髴させるキレのいいナンバー。粒立ちのいい2台のギターで、これが新生The Birthdayだと宣言しているかのよう。続く“2秒”はヘヴィなリフで打ちのめし、最後の“爪痕”はメロウなバラード。いずれも程よく軽やかで、この5年で固めて来たバンドの色と方向性を保ちながら、新しいフェイズに進んでることを確信させる。もう、アルバムが待ち遠しいったらない。(今井智子)