<言葉が紙コップからあふれ出す、やまない雨のように>とはジョン・レノンの傑作“アクロス・ザ・ユニヴァース”の歌い出しだが、エド・シーランのこの新作を聴き終わって、やまない雨のように、良い曲が紙コップ…
フィーリーズは、80年代アメリカのカレッジ・シーンにおける最重要バンドのひとつ。にもかかわらず、彼らの影響下にあるR.E.M.が、90年代にはUSオルタナティヴ・ムーヴメントの中で圧倒的な現役感を示しつつ時代の…
実質的にはデイヴのソロと言っていい。賑々しい楽器のバンド・アンサンブルで魅了した、あのダーティー・プロジェクターズの姿はここにはない。かわりに基調となっているのは、現在のポップ音楽――昨今のR&Bやエ…
3年ぶりの2作目。驚くほどポップになった新生テンプルズである。 ファーストで彼らが目指していたのは、60年代のオリジナル・サイケやフォーク・ロックの現代版であった。繊細な12弦ギターのアルペジオと、メロト…
過去数年、イギリスで高く評価されると同時に反発も引き起こしてきたお騒がせな野郎デュオが名門ラフ・トレードとの契約を経て遂に日本デビュー! ベージュで曖昧なこの時代に好き/嫌いがはっきり分かれるリトマ…
3月3日にドキュメンタリー映画『WE ARE X』が全世界同時公開される。その同日にリリースされるのがこのオリジナルサウンドトラックだ。目玉はエンディングテーマを飾る新曲“La Venus”(Acoustic Version)で、本…
話題のコラボ。新曲を宇多田ヒカルと共同プロデュース。さらに宇多田は歌詞を菅波と共作し、ピアノとストリングスのアレンジを手がけ、ピアノとバックボーカルで演奏にも参加している。宇多田にとって他アーティス…
最高傑作、というのはこういうレビューとかで多用されがちな言葉だし、電気みたいにキャリアが長くて何作も歴史に残るアルバムを作ってきた人たちに今さらくっつけても信憑性ないと思うが、それでも、どうしても、…
「さあ、すべてを混ぜ合わせる音楽を鳴らそうぜ」という威勢の良い掛け声が英語詞で綴られた、デビュー20周年記念日の配信シングル。超ソリッドなフロア直撃型のナンバーだ。高らかなハーモニーの、サビの突き抜け…
『Origin』のリリースとツアーを経て迷いやブレに気づきながらも“Wake up”でもう一度《目覚めよう》と決意を新たにしたKANA-BOON。彼らをデビューからわずか数年でアリーナバンドにまで格上げし、成長させてきた…
自身最多の44会場・48公演に及ぶ全国ツアーをもって『Dr.Izzy』のシーズンを終えたUNISON SQUARE GARDENが2017年幕開けの配信シングルとして放ったのは、ドラマ『男水!』主題歌として田淵智也が書き下ろした“Sil…
弾けるような笑顔と共にフレッシュなエネルギーを振りまくmiwaと、エレガントさを帯びながら表現の深みや説得力を増してきたmiwaが共存するアルバム。映画『君と100回目の恋』関連曲である2曲がアルバムバージョン…
デビュー以来のオールタイムベストで、CD4枚組+Blu-rayライブ&ドキュメンタリー映像の初回盤のほか、『19972007』のリマスター盤である通常盤Aと、『20082016』という時間の切り口で選曲された通常盤Bも用意され…
プロデューサー、リミキサー、アーティスト、DJ、さらにレーベル代表として一瞬たりとも止まることを知らないエイドリアン・シャーウッドがブリストル・ダブステップを牽引してきたピンチと結成したユニットの『レ…
4年ぶり6枚目の新作は、古巣〈ウィチタ〉からリリース。とはいえ、原点回帰的なムードは見受けられず、彼らにしては珍しく空いたブランクが、フレッシュな勢いをバンドにもたらしたことが7人の演奏から伝わってく…
イタリア人プロデューサーのクリスティアーノ・クリッシによるソロ・プロジェクト=クラップ!クラップ!の2作目となるアルバム。2015年の『タイー・ベッバ』が好評を博し、以降ちょくちょく来日公演が行われたり…
ロック界におけるペダル・スティール・ギターの第一人者ロバート・ランドルフの4年ぶり、通算5枚目の作品で、『ガット・ソウル』というタイトルが示す通りパワフルなソウル・ナンバーががっつりと詰まっている。最…
00年代のオルタナティヴ/インディー・ロックを象徴する存在は、イギリスならアークティック・モンキーズ、アメリカなら彼らだった。ぼくはそう断言する。後者の最高傑作は、05年のセルフ・タイトル・デビュー作か…
感覚ピエロが放つ3rdミニアルバム。磨き上げた刃の斬撃大爆発、といった感じで癖のあるコードやリフ、とぐろ巻くグルーヴ、力強い言葉とメロディが渾然一体となり狂騒が疾走してゆく。というのが2曲目以降の話。そ…
秋田ひろむが「ゲーマーの僕にとってとても嬉しい機会」と、コメントするのは、ヨコオタロウがディレクションするゲーム『NieR:Automata』とのコラボで生まれた新作だからだ。その経緯はWEBで確かめてほしいが、ひ…
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