再結成してからの1発目、前作の『セイヴ・ロックンロール~』も楽しいアルバムだったが、さらにロック/パンクのしきたりをシカトして、ポップスというよりメインストリーム・ヒップホップの手法を好き勝手に取り…
昨年の5月にフランク・シナトラの“寂しい私(Full Moon and Empty Arms)”のカヴァー音源をネットで公開したボブ・ディランだが、その新作の全貌がようやく明らかになった。蓋を開けてみるとこれが全曲フランク…
初のカヴァー・アルバム『ヨシー・ファンクJr.〜此レガ原点!!〜』を経て吉井和哉、THE YELLOW MONKEYでメジャー・デビューを飾ったTRIADレーベルへ実に18年ぶりに正式移籍! ……ではあるのだが、その移籍第一弾シ…
不動の4人で25周年街道をひた走り、ファンは言わずもがな、先のトリビュート・アルバムや1月にスケジュールされたトリビュート・パーティと、同業者からも絶大な信頼とリスペクトを寄せられるフラカンの、約2年振…
いわゆるシティポップの系譜にあるバンド/アーティストが増えているが、これを一過性の潮流にしてしまうのはあまりにもったいないし、当事者たちはナチュラルに「そろそろ本当に耳が豊潤に喜ぶサウンドと歌でリス…
EP『TIMELESS ROOKIE』でメジャー・デビューし、BLUE ENCOUNT史上最大規模のツアーのチケットは即日ソールドアウト。ライヴを通じて掴んできたインディーズ時代からのファンと、新たなファンを引き連れて驀進する…
ここ昨今パンク系のライヴに行くと、ライヴそのもののエンターテインメント性が命だ!と言わんばかりの気迫で、目の眩むような昂ぶりを湧き起こす次世代バンドに出くわすことが増えてきた。そんな現場で、今めきめ…
行き着いた。キャリア18年目、13枚目のフルアルバム。完璧な成熟の証明だ。 “光について”を代表とする、青く混沌とした初期。“少年”などに象徴される、自身の痛みを密かにさらけ出した生々しい中期。そして田…
音楽を鳴らし歌うという行為が、世界に確かな変化を加えてゆくのだという自覚。それが漢字4文字の鋭いフレーズと化したアルバム・タイトルがまず素晴らしい。全国流通のリリースとしては2年振り(シングル『優しい…
14年の始めに黒木渚がバンドからソロになったのはひと言で言えば、ソングライターとして/バンマスとしてメンバー間のバランスを取っていた黒木渚が、己を削った表現へと大きく踏み出した結果「もうバランスを取っ…
「普通」はいつまでも「普通」だが、「普遍」は「普通」にもなれるものだ。音楽的に言うと、普通の曲はどこまでいっても普通の曲ですが、普遍的な曲は一見普通でもいつか必ずスタンダードになる。それはCDの発売…
半年以上遅れてようやく日本盤リリースとなった本作は、世界で400万枚以上を売り上げ、グラミーはじめ各国各音楽賞に軒並みノミネートされる等、2014年最大のブレイクを記録したシンガー、サム・スミスのデビュー…
ウソツキの本領発揮とも言うべき瑞々しいメロディ、コードの繊細な響きやアルペジオを効果的に盛り込んだ透明感溢れるサウンドを全5曲でじっくり届ける2ndミニアルバム。現実の描写の中にファンタジー的なエッセン…
“春恋、覚醒”“作戦コード:夏祭り”“秋暮れタイムカプセル”の新曲3曲に自主制作時代の“マフラー少女”新録バージョンを加えた「春夏秋冬コンセプト盤」的な4曲入りEP作品。ギターロックのロマンの結晶の如…
前作『街の14景』でthe band apartが日本語曲を演奏するようになり、よりダイレクトに「意味」と一緒に鳴り響くようになったことで、そのクールなグッド・メロディ&プログレ・バンドばりに緻密に張り巡らされた音…
2014年1月に初の全国流通盤となるセルフ・タイトルのミニアルバムを発表し、6月に『WHAT A WONDERFUL WORLD』でメジャー・デビューした3ピース、The Cheseraseraの1stアルバムが完成した。 アルバム・タイトルに…
2013年3月に結成され、東京を拠点に精力的な活動を展開している3ピースバンドChapter line。様々なイベントにも出演を重ね、着々とその名を広めてきた彼らは今までに自主制作盤を2枚、ライヴ会場限定でリリースし…
《世界の果てまで届くような/声なんて出ないんだけど/今少し間を埋めるような柔らかい歌を/口ずさめればそれでいいのよ》。思わず、“Humming Life”の最初のセンテンスを書き出してしまったが、鮮烈でスコーン…
アコースティックやCharaとのデュエット曲等、新しい音楽の扉を自由に開けたTKのソロ、1年半ぶりのリリース“Enigmatic Feeling”を経ての新曲は、まさに時雨全開。激しくソリッドで激しくスピード感があって、渦…
2年ぶりとなる7枚目のアルバムで、おとぎ話は変革の刃を見せた。ふたつのロックチューン“運命” “きゅーと研究会”で幕をあける本作は、サウンドがよりエッジーでシャープになった。ファニーでアヴァンギャルド…
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