デビュー時から日常を独自の視線で歌にしてきたタニザワトモフミだが、前作『日本に落ちてきた男』で随分振り切れ、気取りも遠慮もなくなった。今作『何重人格』は更に自由。“しよう”なんてエロいプログレ風の曲…
ジャック・ジョンソンが中心となってハワイの環境問題支援団体コクア財団のために行っているコクア・フェスティヴァルのライヴ盤。フェスは不定期的に数年おきに行われているが、そのうちの主だった過去のパフォー…
満を持してのセルフタイトル・アルバムとなった、ザ・ラスマスの4年ぶりの新作。前作『ブラック・ローゼズ』ではデズモンド・チャイルドをプロデューサーに迎えて新境地を見せた彼らだが、今回は日本でもブレイク…
昨年6月の初の横浜アリーナ公演を収録したDVD。『Movement』を中心にした内容だが、リード曲の歌詞通り“新しい光”の中へ連れて行かれるような爽快な内容だ。大会場であり、メンバー4人がドラム3、カウベル1のパ…
抜群の安定感を誇るフィーダー節に満ち溢れた、通算8作目のフルAL。『レネゲイズ』プロジェクトで再確認された彼らのアグレッシヴネスと、グラントの流麗なメロディがしっかりと手を取り合う絶妙のバランス感覚。…
クリープハイプは行き場のない悲しい世界の向こう側を歌う。このアルバムの1曲目“愛の標識”の歌い出しは、《死ぬまで一生愛されてると思ってたよ 信じていたのに嘘だったんだ》だが、繰り返しのフレーズでは《…
■第一声にして完成形 昨秋リリースの『12オッド・フューチャー・ソングス』がデジタル配信のみだったことを考えても、ようやくというのが本音のところ。オッド・フューチャー名義のメジャー・デビュー作であり…
3年半ぶりのシングルはトリプルA面。“祈り~涙の軌道”は前篇、“pieces”は後篇と、それぞれ映画『僕等がいた』の主題歌。ピアノの繊細な輝きと共に唄われる“祈り~涙の軌道”には大切にしたい存在が確かにある…
全ては、この瞬間から始まったと言っていい。2010年3月24日、ロンドンのロイヤル・アルバート・ホールで行われた本公演は、スウェードの第二期オリジナル・メンバーが2003年の解散以来初めて一堂に会した再結成ラ…
今の80KIDZは、当初のイメージから随分遠くにまで、その表現スタイルを進歩させている。この最新フルアルバムの印象を一言で表そうとすると、「ロック」としか言い様がない。配置された楽曲群のヴァイブは多種多彩…
10周年という節目を飾る最新アルバム。なんと全曲が打ち込み主体によるエレクトリカルなサウンドだ。開放感たっぷりのサマーチューン“Hello Sunshine Hello Future”、哀愁とハードボイルドなムードが漂うダブテ…
バトルスの大傑作『グロス・ドロップ』のリミックス盤。 『グロス・ドロップ』は、タイヨンダイ脱退後の混乱状況にあったバトルスが突貫作業で完成させた作品で、ツアーを経て3人バトルスの態勢が整った現在に至る…
チバユウスケに、ありそうでなかった軽やかさと優しさに満ちた新曲だ。彼の曲に対してこんな言葉を使うのは照れ臭いが、臆面もなく言ってしまおう。彼自身もそうだったのではなかろうか。明るく軽快なメロディに乗…
前作『アートワーク』では、デビュー時からタッグを組んできたジョン・フェルドマンとは別のプロデューサーと制作。新たな視点を加えることで広がりと、原点回帰とを両立したアルバムだった。そこから2年半、バン…
タイトルの「ターヘルアナトミア」=解体新書、という言葉が象徴的だが、今作はササキゲン(G・Vo)の人生が赤裸々に表れた1枚になっている。こんな痛々しい場面まで、こんな辛かった心情まで綴らなくてもいいのに…
オープニングからいきなりギターが歪みまくるガレージ・ロックである。と思ったら激重なドラムマシーンに乗ってモノトーンな念仏ヴォーカルが延々ループしていく暗黒クラフトワークみたいなナンバーが始まり、それ…
アリーナ・ツアーで披露されていた表題曲は、ゴッチと喜多の共作曲。静かなオープニングから、感情の移ろいを冷静かつロジカルに捉えてゆく歌詞がつたい、それを踏まえた上で確かな歩みを繰り出すサビが胸を躍らせ…
制作途中で生死の境をさまようような大病を患い、凄絶な闘病の末ようやく完成した前作『ソングス・インA&E』から3年半ぶりの新作。ウェールズ、LA、レイキャビクと、2年かけてレコーディングしたという力作だ。し…
既に報じられているとおり、レーベルを移籍して本格的な海外進出も視野に含めながら、大いなるネクスト・ステップを踏み出しているPerfume。目下行われているツアーの最中にリリースとなる、移籍第1弾シングルであ…
エミネムからカニエ、ウィル・アイ・アムまで、豪華アクトをフィーチャーして大成功を収めたデビュー・アルバム『ピンク・フライデー』から2年、ニッキー・ミナージュの待望の新作が遂にリリースされる。本作を聴…
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