これはすごい。完全にアーバンギャルドを見くびってました。猛省します。この“生まれてみたい”が完成した今、もはや「トラウマテクノ」とか「自作自演厨」という枠組みだけでは彼らを語ることはできない。もちろ…
ローゼズの再結成やらニュー・オーダーの再結成やら、レジェンド達のレトロスペクティヴな動きが続くUKギター業界だけれど、なんとあのキャストまで再始動してしまった。いや、これをレトロスペクティヴと呼ぶのは…
昨年からKitsuneが展開しているコンピ・シリーズの第2弾で、ジルダとアンドレが監修するパリ~フランス各地出身のアーティストをピックアップ。前作から続投のゴージャスなフレンチ・エレクトロを鳴らすビートキュ…
《アイニーヂュー僕ら頭が悪くて/オナニーばっかしてる/ロックンロールは頭がやばいぜ/僕らチェンジザワールド》(“僕らチェンジザワールド”)とヘタレのどん底から夢想と妄想をぶち上げる歌詞を引用するまで…
アルバム一枚で突然解散し、数年の沈黙を経た後に再結成を果たした22-20s。彼らはメンバー間の衝突とかセールスの急降下とか、そんなよくある話で解散したバンドではなかったし、過去の遺産で食っていくために再結…
「君」が好きで、ずっと想っているけど、やっぱり遠くて、「好きだ」と言いたいけど言えなくて、そうこうしているうちに離れ離れになってしまう季節が来る。“恋”で歌われているのは、そんな純化された恋の風景だ…
そーかい、『ルル』そんなに嫌いかい。ならこれでもどうだとばかりガレージ感覚が充満したメタリカが聴ける4曲入りEPだ。タイトルが端的に物語っているが08年の『デス・マグネティック』レコーディング中に生まれ…
昨年3月に配信リリースされた“世界中に花束を”では、《僕は今無力だ》と歌ったバックホーン。あれから約1年、この新曲“シリウス”では《立ち尽くすあなたの為/今何ができるのだろう》と歌っている。肯定の力は…
《終わらない世界で 止まらないBeatで 踊り明かそう 笑って踊れ》と、しなやかなダンス・ビートにのって颯爽と駆け抜けていく“ガジュマルビート”ではじまる1ダースの曲。2年ぶりとなるアルバムは、『PARADE…
昨年3月9日に行われたレミオロメンのライヴで、彼らは“3月9日”を2回歌った。この曲はライヴの定番であり、常に会場は大合唱となる。彼らもそれはわかっていて、演奏の途中で歌をやめ観客に歌わせるのが常だ。つ…
柔らかく穏やかなイントロダクション“sing a song”に耳を傾けていると、続いてはじまったのは超ポップチューン “The perfect ivy”。それは、今作のドラマティックなオープニングを飾るという意味合いだけでは…
レーベル移籍第一弾シングル。切ないメロディと、刹那的な歌詞、そして、含まれる感情の全てを背負ったようにエモーショナルな歌声と演奏。それでいて、残る余韻は眠りから覚めた後のように、ぼんやりと温かい。永…
今回のリイシュー企画の最後を飾る『ザ・ウォール』特別盤。言うまでもなく『狂気』に次ぐ商業的成功を収め、2枚組のアルバムとしては世界で最も売れた作品だ。『狂気』以降のロジャー・ウォーターズが抱えた疎外…
オルタナ・シーンからの再評価を正面から受け止め、「アナルファックさせろ」と吐き捨てるように歌った92年の『ザ・フューチャー』から早20年、前作『ディア・ヘザー』からは8年ぶりとなるニュー・アルバム。この…
4年ぶり、5枚目となるニューアルバム。寿千寿(G)と武田将伯(Dr)が加入してから初めてのアルバムとなるだけに、期待はしていたが……聴きだしたら、分析を放り出したくなるくらい、テンションの上がっている自…
06年に当時のブッシュ大統領とイラク戦争を大々的に批判する内容となった『リヴィング・ウィズ・ウォー』をリリースしたニール・ヤングがこのアルバムのツアーとしてぶち上げたのが、かつてヴェトナム反戦運動期に…
ビートこそややレイドバック感が漂うものの、ハード・ロックとヘヴィ・メタルとブルースがずどどどと並走するような迫力といい、フィル・モグの質実剛健そのもののヴォーカリゼーションといい、幾度も解散&再結成…
ブルックリン・シーンの女性SSW、シャロン・ヴァン・エッテンの通算3作目となるAL。本作のオリジナル盤はJagjaguwarからのリリースとなっていて、アーバン・フォークの歌姫がいよいよインディ・ポップ界の新旗手と…
バンドが一皮剥けようともがき、試行錯誤を重ねる姿にとても魅力を感じる。ここ最近の音速ラインはまさにそういう時期にある。叙情的な日本語詞と哀愁漂うメロディから成る切なさの黄金率を一度壊して、「今」前を…
まさかのアイリッシュ・ドリームの復活だ。ドロレス・オリオーダンのヴォーカルを中心としたクランベリーズは93年のデビュー作『ドリームス』以来、発表する作品はセールスこそデコボコはあるもののどれも高い評価…
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